アニメとかの感想書留

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アプモン46話感想

アストラのメイン回

 

色々思うところはあるのですが、一言で纏めると

 

もしかしてこれで終わり!?

 

とちょっと戸惑っています。

作中のモンスターの動かし方は生き生きとしていて観ていて面白いと思いましたが、もしもこれがアストラの集大成の話だと言うならまたちょっと事情は変わってきます。

でも現段階ではまだ何とも言えないところがあると思うので、最終回ら辺にまとめて書こうと思います。

アプモン45話感想

大激突!?ガッチモンVSアグモン

 

今週はあらすじの方から先にざっくりと紹介します。今週はあらすじの方から先にざっくりと紹介します。


・ゲームのキャラクターが暴れ出して大騒ぎ

     ※どの事件にもアグモンが関わっていることが分かる。

     ※アグモンは、ハルにとっても思い出が深いゲームのキャラクター

 

・レイとはじめの調査の結果、暴れているゲームのキャラクターはブートモンを探していることが分かる。一連の騒動は、リヴァイアサンがブートモンを誘い出すための罠。


・ハルたち一行は、リヴァイアサンがブートモンを誘い出そうとしているポイントに行く。なんだかんだでみんなとはぐれてハルは独りでそこに行くことに

 

アグモンと遭遇。アグモンはおかしくなってしまったゲームキャラクターの皆の目を覚ますために頑張っていることが明かされる。

     ※このアグモンは、春のプレイデータのアグモンらしい

 

アグモン(後にウォーグレイモン)と一緒に、ゲームキャラを操っているアプモンを倒す。

 

アグモンとの別れ


という感じ。

そう、今回はサービス回です。過去作のデジモンアグモンがゲスト出演しました。まあ、過去作のキャラが登場するのはデジモンでは比較的よくあることです。

いやしかし、今回アグモンが登場したことで、「そういやこれって一応デジモンシリーズだったんだな」って思い出しました。アプモンは他のシリーズ作品と比較しても話の作り方が異色な上、過去作のキャラクターがデジモン含めて一切登場しないので、いつの間にか完全に別アニメのように認識してしまっていた。

アプリドライブの力を一切借りずにアグモンをウォーグレイモンに進化させてしまう展開とか色々、アプモンというアニメの根本を揺るがしかねない展開も見受けられたんですあけど、比較的にきれいに纏まっていたし、自分が愛着を持って育てた自分だけのセーブデータを持つゲームキャラと交流することができるっていう内容は夢があっていい内容だなと思いました。

坂本千夏さん(初代デジモンアグモンの声優さん)ボイスのアグモンは特に人懐っこい感じが表れていてかわいかったですし、初代のファンとしても嬉しく思いました。

 

まあ今回の感想はこんな感じで終わりです。こういう話は、物語としての面白さとは違ったモノが求められているのでね、話自体に長文でアレコレ書くのも野暮だと思いましてこれくらいにしておきます。じゃあ何が求められているのかっていう話になると、イベント性ね。視聴者が求める「もしも」を見せるっていうのがポイント。しかしやはり一応物語の形は取っているので、キャラクターとしての魅力を掘り下げるような描き方はしていないといけないんですけど、まあそこは先述したように夢があってアグモンの魅力が再現されていたので、よくできていたと思います。

 

って書くとなんか生意気ですけど。

 

ただ、一つ突っ込むとすれば、私がアグモンだったら「ハルのヘタクソなプレイで何度もボコボコニされたじゃねーか、積年の恨みを喰らえ!!」とでも言ってしまいそう。

昔から、「動物さんとお話しできればいいよね」っていう話とかを聞くと、反射的に「『もっと美味い飯寄越せ』って言われたらどうしよう」とかそっち方面で考える性質なもので。へへへ。

やはり、夢は夢だから夢なんですね。

アプモン44話感想

逃亡者・ブートモンを追え!

感想
一話完結の形に落とし込むために無理矢理な選択をハルにさせてしまったな。というのが今回の感想でした。
というのも、あるワンシーンを観て感じたことです。今回の話を観た方ならピンと来ると思います。そう、ダメダモンの暴走を止めるか、ブートモンの捜索を続けるかの二択の選択をするシーンですね。

 

ここで、今回の話を観ていない人、自分が感想を読み返したときのために、もう少し具体的な内容について追って説明することにします。

 

前回は一(はじめ)君が救出されて、リヴァイアサンは人類アプリ化計画を企てていることと、その計画には強制起動のアプリのアプモン、ブートモンの力が必要不可欠なことが語られました。今回は、一君の力を借りてブートモンの捜索をする話でした。
一君の指示に従って、主人公のハルたちは無事にブートモンのところに辿り着くことができるのですが、ブートモンはガッチモンたちの気迫にビックリしてしまいます。一はブートモンに、いざという時のために緊急脱出プログラムを組んでいましたが、ビックリした弾みにそれが起動してしまったようです。
ロケットのように空の彼方へあっと言う間に飛び去ってしまったブートモンは、あらゆるモノを強制起動させながら飛び回ってしまいます。そんなブートモンを春たちは慌てて追いかけました。
ブートモンは最終的には、ふじみ坂夏祭りの会場へたどり着きます。その会場の近くには神社があるのですが、そこに祭られていたタブレットに封印されていたダメダモンを不意に復活させてしまいました。
ハルたちもブートモンを追って会場に辿り着きます。そこで、アイちゃんに逢いました。アイちゃんから、謎のトラブルが続いて夏祭りが滅茶苦茶になってしまっていることを聞きます。そう、ダメダモンの仕業です。
ダメダモンの姿を確認したハルたちは、この騒動の騒ぎの原因がダメダモンにあることを察しました。
ハルたちはブートモンを追ってここまで来ましたが、困っている人たちを放っておくことはできません。ブートモンのことはひとまず放っておいて、ダメダモンを倒しに向かいました。

 

という流れです。


「ブートモンを探すのも大切だ。でも、ここにいる皆も放っておくことができない、だろ?ハル」って勇仁の言葉で背中を押されてダメダモンの討伐に向かう流れになるんですけど、本当にそれでいいのか…?明らかにブートモンを探す方が優先だと思うんですけど。ブートモンはあらゆるモノを強制起動させながら移動しているので、思いっきり足跡を残してますしね。敵のリヴァイアサンからすれば「見つけてください」と言わんばかりの目立つログです。緊急事態だと思うんですけど。
まあこんな感じで、無理矢理な展開になっていましたが、最初に言った通り、これは一話完結の形に落とし込まなければならないっていう作り手の事情があってのことだと思います。

 

ここから先は、全部私の勝手な想像。

 

今回の話、ブートモンのキャラ紹介をすること、そしてハルたちとブートモンが知り合うこと、しかしブートモンはまだハルたちのところには来ないこと、この三つのノルマが課されていたと”思う”んですよね。逆に、これ以上進展するような展開にしてもいけないっていう縛りがあったと思うんですよ。
しかし、主人公が、今後の重要キャラのブートモンと知り合いになっただけで終わるっていう展開には、物語としてのオチが無いですよね。アプモンは一話完結のお話を重ねるタイプのアニメなので、オチが無い話は極力避けたいわけです。
そこで、オチを作るために製作者が突貫工事的に作った存在がダメダモンです。
形だけでもオチを作るためには、とにかく「問題を解決すること」と「キャラクターが決断をすること」の二つの要素を入れればいいわけですから、ダメダモンみたいなトラブルメーカーを兎に角つくっちゃえって言う発想になるんですね。
メインのストーリーライン(ブートモンと成り行きで知り合ったけど逃げられてしまった)の中で「問題を解決すること」と「キャラクターが決断をすること」の二つの要素の二つの要素が完全に抜け落ちてしまっていたので、メインとは関係の無いストーリーライン(ダメダモン)を別個用意して足りない要素を注入したわけです。
「ハルがブートモンの捜索をいったん止めてダメダモンの退治に向かった」っていう無理のある展開は、「キャラクターが決断をすること」の描写を挟む効果と、二つのストーリーラインを綱渡しする効果があったわけです。

 

まあ、私のこの話に対する認識はこんな感じなので、好きにも嫌いにもなれないです。ストーリー的には若干の無理があるものの、そこはまあ、作り手の諸々の事情も踏まえて仕方ないね、という認識です。
ぶっちゃけて言うと、話の構造的には嫌い寄りかもしれません。なぜなら、旧セーラームーンでよく使われていた手法なので、お腹一杯って感じです(笑)
まあでも、旧セーラームーン(というよりのあの年代のアニメ)は、全体を通して見ると整合性が取れてなくても一話一話のクオリティが高いっていうものが多いです。誤魔化す技術とはいえ、視聴者を楽しませるために一応完成された技術なのかも。
ついでに個人的な話をさせていただくと、最近観たアニメはこれを遥に下回るクオリティのため、「お腹一杯」よりも「ありがてぇ」って思う気持ちは実は大きいです

 

あ、嫌い寄りなのはあくまでも話の”構造”です。
新キャラのブートモンのキャラは面白いと思いました(しかしそれを活かすのは難しいなとも思った)し、それぞれのキャラクターが動いている感じがしたので、そこは好きですねー。

 

キャラクターピックアップ
ハル
今回はどちらかというと舞台装置
アイちゃんのことが好きなんでしたよね。アイちゃんが、予想以上にハルたちとどっぷり関係を持っているため、そんな感じがしなくなってるような…

アストラ&ミュージモン
存在感皆無。戦闘シーンで活躍したのはせめてもの情けかも。

 

エリ
アプリ山解散ですって。最後の最後に爆弾通告。
好きだったのは「気、落とすなよ」「誰が?」っていうやり取りかな。切り替えの早さが格好良い。エリなら何となくこう言う感じがしました。
「〇〇なら~~~って言うだろう」っていう予想ができるのは、ある程度キャラが確立した証拠かもしれないですね。

 

一(はじめ)
賢さマックス。そして意外にアクティブ。
今のところ、お兄さんの上位互換(笑)

 

レイ
弟に出番食われない?と心配なお兄ちゃん。
でも幸せそうで何より。

 

勇仁
まあ…相変わらず(^^;
なんかいつもよりも声優さんが元気のような気がする。気のせいかな?(笑)
気になったのがコチラ↓の台詞

ハル「また来年も来たいな、夏祭り。その次の年も、またその次も、ずっと、ずっと…」
勇仁「来れるよ、必ず。きっと来ようぜ、一緒に。ハル」

いや、その台詞はアイちゃんに言わせて差し上げろ。
露骨にフラグっぽいんだよなぁ~

 

 

 

 

アプモン43話感想

目覚めろ、スリープモン! アプモン選手権再び!!

 

今週は休みかもしれないと言いましたけど勘違いだったみたいです。

 

ということで、今週はスリープモンとなった一(はじめ)くんを目覚めさせるためにアレコレする話です。
今回もまだ本格的に話が動き始めるというわけではなく、話を動かすための準備段階といったところでしょうか。今後の話に大きく影響を及ぼす設定がいくつか明かされました。具体的には

 

・一はレイ以上の天才
リヴァイアサンに連れ去られて「強制起動用アプリケーション」を製作していた。そのアプリのアプモンが、リヴァイアサンが探しているブートモン
・リヴァイアさんは人間をアプリ化しようとしている
・一はブートモンを逃がしたため怒りを買い、スリープモンに改造されてしまった

 

の4つかな。
一君が天才だったことと、リヴァイアサンが人間をデータ化しようとしていることは何となく予想はしていたかな。
リヴァイアサンが人間社会を支配しようと思ったらやっぱり人間を直接干渉する必要がありますし、一君の件については、特殊能力が云々っていう世界観ではないから人間を誘拐する理由って頭脳くらいしかありませんので。

 

まあ、色々重要な設定が明かされたわけですけど、今後の展開で一番気になるのはやはり勇仁と一の正体でしょうかね。
ミネルヴァは勇仁にアプリドライブDUOを託したものの、最初の頃は勇仁を警戒していましたし、今回の話でも明らかにレイは勇仁を警戒していました。前回もだけど。


一君は案外あっさり目覚めましたけど、前回春が指摘していたように、奪還作戦はうまく行き過ぎでしたし、ハックモンが疑問を抱いていたように、目覚めるのも案外あっさりでしたからね。
一君に関しては単にブートモンを呼び寄せるための餌とも考えられますし、あるいは、リヴァイアサン側のスパイかもしれませんね。まあスパイ展開までやってしまうと、お話の展開の仕方次第ではちょっと引くかもしれませんが…(^^;

 

また、新章なのに新たな敵が出てこないのもちょっと引っかかりますね。
次回はブートモンを捜索する話なので、新しい敵と鉢合わせする可能性も十分にありますけど、今度の敵はどんな立ち位置でどんな強さを持っているのでしょうか。そこも見どころです。
アプモンなるものがあるらしいので、この章で解禁されるでしょうかね?
乞うご期待、ですね。

 

そんな感じで、今回の感想はこんなところです。

 

細かい感想を挙げると…バイオモン(一をアプモンに改造したアプモン)の回想で「お兄ちゃん助けて」と泣き叫ぶ一と、直前のブートモンを逃がしたときの凛々しい一とでは同一人物とは思えないとか、レイとエリの組み合わせ案外好きかもなとか、ハックモンかわいいとか、それくらいです。

 

 

 

アプモン42話感想

「レイの決意! はじめ捜索大作戦!」

 

本日は一(はじめ)君奪還作戦

 

ここまで来るのが長かったですね。

 

そしてこの話から新章です。

 

このタイミングで一君とレイ君中心のエピソードを始めるのは結構驚きました。何話までやるのか分からないですけど、結構終盤の方なので(なのか?)。サブキャラのレイが中心になる話を進めるのは、お話の尺的に大丈夫なのかな?と純粋な疑問です。
でも、この二人に関しては初期の方から考えられていた設定があるでしょうから、もしかしたらもしかしなくても話の根幹に近付くためには欠かせないエピソードになるかもしれませんね。ついでに引っ張り続けた勇仁の秘密も明らかになるのでは?とちょっと期待しています。

 

さて、改めて本日の内容を順を追って説明しますと…

 

「Lcopeに、アプモンの姿にされた一君が捕えられている」という雲龍寺ナイトの情報を元に、Lcopeにレイが侵入します。しかもエリのマネージャーとして。
侵入さえしてしまえばあとはこっちのもの、とレイはビルの中を探索しようとするのですが、エリのアイドル仲間に捕まってしまい、疑われないためにもマネージャーの仕事をする羽目に。

 

この展開の一番の見どころは、着ぐるみの中の人の代役に抜擢されるところでしょうか。金髪のアイドルに必死に説得されたレイは、着ぐるみのキャラクターの必殺技「ジャンピングハッピーサンダー」を超テンションでくりだしました。
「誰がそこまでやれと言った?」とネタになりそうなシーンですけど、個人的には
「ハックモン、まずいことになった」
「どうした?」
「ジャンピングハッピーマウスをやることになった」
「決め技は、ジャンピングハッピサンダーだ」
「何故そんなことを知っている」
という二人の会話と、割と簡単に説得されるレイのチョロさが面白かったです。

 

そして、休憩時間を貰った隙にレイは会社の中の探索を開始。しかし敵に見つかってしまい、警備ロボットに追い回される羽目に。
ピンチのところに、後を追って来たハル、勇仁、アストラが駆け付けます。
しかし、スリープモンの大群に襲われてしまいます。敵の数が多すぎる上、進化するとパワーがあり過ぎてどこかにいる一君を傷つけてしまう可能性があるため、手も足も出せません。
これ以上この場にいたら全員やられてしまいます。ハルたちも撤退を提案しますが、レイは諦めきれませんでした。そして、もうダメかと思われた瀬戸際で、一の気配を感じるスリープモンを見つけました。なんと、本当にそのスリープモンは一君本人でした。

 

という感じで今回は終わります。
う~ん、良い意味で後味が悪い話だったと思います。ハルは「うまく行き過ぎのような…」と最後に感想を述べていますが、続きが気になる不気味な終わり方でした。予告で一瞬だけ映る、血のような文字で書かれた「ようこそはじめ」も含めてね。
「これから話が動き出すぞ!」ということを感じさせる、新章としてはGOODなスタートの切り方だと思いました。

 

ところで、的外れな感想かもしれないですけど、スリープモンの大群が出ていましたが、アレってもしかして全部元人間なんでしょうかね?一君がスリープモンにされていたということは、その可能性も十分に考えられます。いやぁ、だったらかなり怖いですね。一君がされたことを考えると、かなりの数の人間が神隠しに遭っている上社会的に完全抹殺されているわけですから。
しかも「スリープモン」っていう一見無害そうなアプモンであることも帰って不気味さを演出していましたね。スリープモンにされたことは何か意味があるのでしょうか。やはり続きが気になります。

 

しかし残念なことに、来週はお休みかもしれない。
その代わりに、youtubeで今までの話が全話観放題です。8月5日まで。
私もこれを機に見返してみようかな。

 

 

アプモン感想41話

本日は高校生CEO雲龍寺ナイトとアルティメット4のラス1との最終決戦になりました。

う~ん…雲龍寺ナイトの設定についていい加減に考えていたところが裏目に出てしまったな、という感じです。ストーリーに関しては最初の段階から細かいところまで設計するのは無理ではある一方、キャラ設定については最初から細かく考えた方がいいなと改めて感じる回でした。

というのも、今回の話、敵サイドの雲龍寺ナイトと主人公のハルが意見の対立をさせつつも、リヴァイアサンに裏切られたナイトをハルが助けるっていう話なんですけど、正直言って、二人とも「いきなり何の話をしているんだ?」っていうレベルの論争を繰り広げています。

いや、人工知能と人類がどう付き合うのかって言うのはこの作品で大切なテーマになってくるとは思うんですけど、ハルは「人工知能と未来」なんて壮大なテーマでアプモンたちと付き合っているわけでもないので、いきなり「人工知能と人間は共存できる」とか言われてもしっくりきませんでした。まぁ、要するに、発言がハルらしくないってことです。

一方、雲龍寺ナイトは自らの過去を語るんですけど、彼がリヴァイアサンの手先になった理由は、「自分が開発したコミュニケーションアプリを使いこなせない人間たちが勝手にトラブルを起こして不幸にした」「俺のアプリは悪くない」っていう理由なんですけど、たったそれだけの理由で人類を否定するのはちょっと飛躍しすぎかなぁと思いました。自分が開発したテクノロジーが進みすぎていたばかりに受け入れられなかった、しかしリヴァイアサンはその真価を理解してくれた、とかならリヴァイアサンの側についていた理由も納得できるんですけど、リヴァイアサン人類を否定する思考に共感するレベルまでいくとやりすぎって感じです。

コミュニケーションアプリの間違った使い方をして他人を傷つける人間が現れたことに憤りを感じるような志の高い少年だったら、リヴァイアサンサイドについてもハルたちを殺そうとしたり、人間の命を懸けたゲームを楽しんだりしないと思うんですよね。

彼に関しては元々出番が少ないキャラクターな上に、主人公たちとの直接的な関わりもずっとなかったため、最終的によく分からないキャラで終わってしまいました。悲しきかな。

 

 

なぜ雲龍寺ナイトはキャラを確立できなかったのか

 主人公たちの障壁になりきれなかったからでしょうね。要するに、敵キャラなのに敵キャラをしてないっていうところ問題なんですよ。

 さて、ここで少し昔の敵キャラサテラモンを振り返ってみましょう。

 彼も出番は少なかったですが、グローブモンと非常に相性が悪い相手として登場し、ハルたち主人公サイドを追い詰めました。そこで登場したのは勇仁と、新キャラのオフモンです。オフモンは戦闘力こそ低いものの、サテラモンの能力を無力化する力でハルたちを窮地から救いました。しかし、その屈辱を晴らすためにサテラモンはオフモンに奇襲を仕掛けます。オフモンは進化前なので当然戦闘力では叶うはずもなく…

 という形で、戦闘力という明確な形で主人公たちの障壁になっていました。

 一方、雲龍寺ナイトは彼自身はアプリドライブを持つわけでもなく、また、悪事を考えるキャラクターでもありませんでした。何をしていたかというと、リヴァイアサンの命令を間接的に部下たちに伝えるだけ。つまり、主人公たちと対決するっていうシチュエーション事態に無理があるキャラクターなんですよね。主人公たちの行動を先回りするような戦略を一々考えるような形だったりと、何かしらの形でちゃんと妨害工作をしていたなら、もう少し存在感を出すことができたのではないかと思います。

 

 

ハルの存在意義

 今回の雲龍寺ナイトとの直接対決でちょっと疑問に感じたのは、ハルの説教。

 まあ、この手のアニメでは、ここぞというときに主人公がでしゃばって説教をし始める展開は珍しくありません。

しかし、このアニメでは、勇仁とのやり取りのお蔭で、ハルは他人の痛みに敏感な人物であることは十分語られているので、ナイトを説得する展開にも生かして欲しいと思いました。これまで蓄積した展開の中で折角プラスの貯蓄があるのに生かし切れていないのは、ちょっと勿体無いなぁと思いました。

 

 

面白台詞

雲龍寺ナイト「バイバイ、未来」

 リヴァイアサンから切り捨てられてあっさり死を受け入れます。しかしハルに助けられ、ちゃっかり生還します。そして「もう何もかもが分からなくなった」らしく、最後にいつもの「サンキュ、みーらい」ではなくこの台詞を残しました。

 どうでもいいけど、はじめ君の情報だけじゃなくて、ブートモンの情報も残して欲しかったなぁ。まぁそれを言ったら、Lコープの正体を知っておきながら(話の都合上)仲間になった後もハルたちにそのことを告げなかったコーチモンも同罪なのですが

アプモン40話感想

 今週のアプモンは、VSアルティメット4。

 スゴく大物感を醸し出していたアルティメット4なんですけど、この一話で三人が瞬殺されました。前回のバトルでは主人公たちがボコボコにされていたのに、アプリドライブDUOによる極みアプリアライズには手も足も出ずに撃退されていました。

 

 う~ん…

 

 アプリドライブDUOを手に入れた38話が、「アプモンたちの力に頼らずに自分たちが強くならないと」と気付き行動する、という内容だったので、アルティメット4とのバトルに関しては主人公たちの成長が絡んでいると言ったら確かにそうなんですけど…なんでしょうか、この絶妙に盛り上がりに欠ける感じは。

 そう、この40話、一言でまとめると盛り上がりに欠けるんですよ。もっと言うと、エリとアストラのバトルが。

 って今書いていて思ったんですけど、この二人のバトルに関しては盛り上がったことの方が少ないです。今までもブログの中で何度か書いていることなんですけど、彼と彼女の本業は有名人をすることであり、片手間でできる軽い副業としてアプリドライブで事件を解決しているようなポジションの人たちですから。

 逆に、弟を助けるために命をかけているレイのバトルは、圧倒的な力で敵を倒したことには変わりないんですけど、ちょっとした仕掛けが用意してあったりして面白かったです。具体的には、敵に弟の情報を喋らせるためにわざとやられた振りをしていたというもの。まあ、ハックモンは、アプモン相手であれば敵のデータから記憶を盗み出すことができるので、そんなことわざわざする必要は無いんですけどね!!しかも、バイオモン(←レイが相手をしたアルティメット4)を拷問して情報を聞き出すっていう面倒臭い作業も、ハックしてしまえば要らないんですけどね!!

 これに関しては、バイオモンみたいな格が高いアプモンに対しては記憶を盗み出すことはできないのかな?と一瞬脳内補正を掛けそうになりましたが、よくよく考えなくても違います。だって、そもそも、バイオモンが弟を改造した憎きアプモンだっていう情報、前回のバトルで苦し紛れにリバイブモンがバイオモンから直接盗み出していたことですから。

 まあ、バイオモンから直接記憶を盗み出すという方法を怒りに忘れてしまったうっかり屋さんのレイは、結局、「弟の一はアプモンになった」という情報だけしか手に入れることができず、バイオモンはカリスモン(←アルティメット4のボス)に始末されてしまいました。

 レイのバトルは面白かった、と書きましたがあくまでも他の二人のバトルに比べると、ということです。

やっぱなんつーか、戦闘シーンってテンポが大切ですね!!レイの拷問展開もそうなんですけど、まず、感覚的に「理屈に合わない」と視聴者が感じるような行動をキャラクターが取ってしまうと、もうバトルの世界に集中することができませんから。

 それと、今回のバトル、レイが復讐のガチバトル、エリがギャグバトル、アストラが内面のバトルといった感じでそれぞれ方向性が違いすぎたのがちょっと仇になっていたかもしれませんね。米、味噌汁、魚が食卓に並んでいるのではなく、和食と洋食と中華が同じテーブルに用意されている感じがしました。ってなんかよく分からない例えですが…