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アニメとかの感想書留

ブログ名の通りです。映画に焦点を絞りたいな、と思っております。カテゴリーの一覧はこちら→http://animekanso.hatenablog.com/entry/2016/04/07/124605

第2話 愛のロッド誕生?うさぎの新変身

  • 柳川茂   脚本
  • 爲我井克美 作画
  • 遠藤勇二  演出
  • 鹿野良行  美術

 

あらすじ

どこかの薄暗い実験室で、悪の教授はカオリナイトに彼らの目的を問いかけます。カオリナイトは「聖杯を手に入れ、世界を支配することです」「選ばれし人間のピュアな心の中にあるタリスマンを三つ探し出せば、聖杯のありかが分かるはずですわ」と答えます。教授によって作られたダイモーンの卵は、ピュアな心を求めて街中に飛んで行くのでした。

うさぎは夢を見ます。自らの変身が解けてしまう夢。前回の戦いで、変身ブローチの銀水晶の輝きが失われたこと、そしてそのせいで変身できなくなってしまったことを気にかけているのでした。

ルナに提案されて、うさぎは(earthと胸元に書かれた蛍光グリーンの上着を着た)衛に相談することに。衛はうさぎを廃屋となった羊羹に連れ出します。その羊羹に住んでいる野良猫たちと仲良くなったうさぎは、衛の思惑通り元気を取り戻します。羊羹には、野良猫たちの世話をしている女の子がいて、その子からもうすぐこの洋館が取り壊されることが明らかになります。うさぎは、身寄りのない猫たちのために一肌脱ごうと宣言しました。

うさぎは亜美、レイ、まこと、美奈子に猫を引き取ってもらえないか相談しますが、みんな飼いたくない様子です。

一方、家に帰った女の子は、猫のジグソーパズルに憑りついたダイモーンに襲われます。例の羊羹まで何とか逃げるものの、簡単に追い詰められてしまうのでした。(前半パート)

 

悲鳴を聞き、現場に駆けつけるうさぎたち。うさぎは変身しようとするものの、やはりブローチは反応を示しません。うさぎ抜きでも戦う他の戦士たちでしたが、マーズのバーニングマンダラーとジュピターのスパークリング・ワイドプ・レッシャーをダイモーンに軽く弾かれて、早くもピンチに。生身でダイモーンに立ち向かううさぎ、ルナ、アルテミスでしたが、かなうはずもなく叩きつけられてしまいます。

女の子のピュアな心を入手したダイモーンでしたが、謎の戦士たちの攻撃によりバラバラにされてしまいました。謎の戦士たちはピュアな心の結晶がタリスマンではないことを確認すると、持ち主に返し、撤退し始めます。そうしている間にもダイモーンは元の形に自己再生し始め、美奈子は謎の戦士たちに協力を要請しました。しかし、彼女たちの答えは

「勘違いするな、我々の目的はタリスマンを得ることのみ」

「自分たちの問題は自分たちで解決するのね」

と言って立ち去ってしまいます。再びピンチに陥るセーラー戦士たちを助けたのはタキシード仮面。如意棒と薔薇を駆使して使ってダイモーンに一撃、二撃を浴びせるものの、倒すことは敵わず、反撃されてまたもやピンチに。

 

タキシード仮面に逃げろと言われますが、一緒に戦うと言って聞かないうさぎ。二人の間に不思議な光が湧き出ると、セーラームーンは新たな変身ブローチとロッド(スパイラル♡ムーンロッド)を手にしました。新必殺技、ムーンスパイラルハートアタックでダイモーンを無事、撃退しました。(後半パート)

 

 

 

感想

最後に野良猫たちは動物大王国という場所に行くことが決定しますが、この施設、Rの33話、「アルテミスの冒険!魔の動物王国」にて舞台となった、動物引き取りの施設です。一応、メモ書き程度に。

冒頭に悪の組織の目的が唱えられますが、これは前回話していた内容とほぼ同じです。これから先、ほぼ同じようなシーンが何回か流されることになりますが、途中から観始めた新規視聴者層の獲得手段、また、先週の内容を思い出す糸口としても機能しています。何度もされる説明なのに、見返したときにくどいと感じさせない程度に抑えられております。このワンシーンからでも、視聴者の心を掴む工夫というものがいかに難しいか、製作現場の苦労が垣間見えますね。

さて、今回の見せ場はやはり、題名にもある通り、セーラームーンの新変身、新技でしょう。これまでのバンクと見比べてみると分かると思いますが、グルグルグルグル、忙しいくらい本当によく動き回ります。当時の他のアニメと見比べてみても、やはりセーラームーンのバンクは突出して美しいです。輝くハートが舞い散る繊細な光の描写にも目を奪われますが、ちょっとした女の子らしい仕草が含まれたチャーミングな動きは、放送から20年たった今でも見ごたえがありすぎるくらいですから。

一方、内容の方で重要なのは、謎の戦士の残した言動。

「勘違いするな、我々の目的はタリスマンを得ることのみ」

「自分たちの問題は自分たちで解決するのね」

という台詞から、彼女たちがうさぎたちのようなセーラー戦士とはまた違った立ち位置にいることが分かります。しかしこの台詞もまた、今後の展開を知っている者にとっては違和感を覚えるもの。詳しくは、『運命のきずな!ウラヌスの遠い日』の感想で考察しようと思っています。

今回は他に、特筆すべき内容の進展はありません。野良猫の所在を巡って一悶着ありますが、こっちは全然重要ではありません。「セーラームーンが新しい力を手にする」「謎の戦士について少しだけ明かす」という進展をねじ込んだ、急ごしらえの舞台装置としての役割程度です。実はこの手法は過去シリーズでも頻繁に使われているもので、セーラームーンに限らず、日常を背景に行われるバトルもののアニメには比較的よく見られる手法ではあります。この手法、やりすぎると戦士としての主人公と学生としての主人公の人格が分離する奇怪な現象を引き起こす不安要素ではあるんですけど、今回の場合は、変身できずに悩んでいるセーラームーンが仲間たちの絶体絶命に逃げずに立ち向かうことで守るとの愛の奇跡が生んだ力で敵を撃退する、という目まぐるしく事態が移り変わる内容がメインであり、あくまでも戦士としてのうさぎを描く方に大きく比重が傾いているので、実際問題、そこまで気になることはありません。

しかしこの問題、思考を放棄していいくらい小さなものでもなく、むしろ、最終的にセーラームーンSという作品について考えをまとめる際に影響を与えるような、重大な問題をはらんでいるものではありますが、それは今後の展開を一話ずつ観察していく中で否応なしにも意識されるので、その時はその時で感想を書いて行こうと思います。最終的な結論は、37話『輝く流星!サターン、そして救世主』で下す予定です。

 

作画・演出

為我井克美さんが作画監督。5年間続くセーラームーンシリーズで、徐々に作画が上手になって行きます。今回は見られませんでしたが、外部太陽系戦士は為我井さんが描くものが一番好きだったりします。

演出は遠藤勇二さん。パンチが効いています。って言っても、分かりづらいかな…

 

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