アニメとかの感想書留

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第4話 うさぎの憧れ!優美な天才みちる

  • 原めぐみ 脚本
  • 中村太一  作画
  • 芝田浩樹  演出
  • 橋下和幸  美術

 

 

あらすじ

うさぎが衛のマンションを訪れるところから話が始まります。衛の留守中の部屋に入り、改めて自分のことを振り返り、大人な衛に黒こげのクッキーしか作れない自分は釣り合わないと悟ってしまいます。衛は無理してクッキーを食べてくれたものの、うさぎは落ち込んでいる様子。亜美に勉強を、レイに着物のきつけを、まことに料理を、美奈子に英会話を、花嫁修業の一環として教えてほしいと言いますが、どうせいつもの気まぐれだと、まともに取り合ってもらえません。

レイとルナのパンチの聞いた一言ですっかり落胆するうさぎでしたが、公園(っぽいところ)の石段ではるかとみちるに遭います。うさぎはみちるの演奏に感銘を受け、今度は花嫁修業の一環としてバイオリンを弾くことを考えます。みちるはレモンとバイオリンで大道芸を、はるかはバイクでひとっ走りします(←深く考えてはいけません)。

場面は変わって、みちるとうさぎは美術館らしき建物の中を歩きます。うさぎはみちると打ち解けると、将来の夢について尋ねます。みちるはそれに対して「自分が何のために生まれて来たのか、進むべき道がつかめず迷ってるってことかしら」と答えます。みちるが迷っている原因はの才能がありすぎることだとうさぎは勘違いします。

うさぎは憧れたみちるのバイオリンを勝手に演奏しますが、その理由を訊いてきたみちるとはるかに抱えている悩みを打ち明けます。すると、慰めがてらS席のバイオリンのチケットを貰うのでした。(前半パート)

 

亜美たちと衛、うさぎは招待されたバイオリンの演奏会に行きますが、バイオリニストのピュアな心の結晶をねらうダイモーン、オクターブが出現。変身して、会場の外で敵と戦います。

観客を人質にとるような卑怯な戦法をとるオクターブを相手に、苦戦するセーラームーンたち。そこにウラヌス、ネプチューンが現れます。

「わたしたちの目的はタリスマンを探し出すこと。それ以外のことは関係ありませんわ」

と言っているうちに立ち上がったオクターブの音波攻撃からネプチューンセーラームーンは庇うと、ウラヌスが天界震で反撃。セーラームーンが止めをさして、オクターブを撃退します。

今回はこれで一件落着なのでした。(後半パート)

 

感想

「自己嫌悪に陥ったうさぎが元気になる」という日常的な話の中に、敵と戦うというシチュエーションをねじ込んだ話の構図になっております。みちるがバイオリンを弾けること、しかも絵画の才能が著しいことがこの話で明らかにされ、また、うさぎがみちるたちと更に親しくなってゆく様子が描かれております。

華々しい進展は見られない回ではありますが、見どころのある面白い話ではあります。

「衛さん可哀想」

「お腹壊してないといいけど」

と、うさぎの黒こげクッキーを全部食べた衛を気の毒に思うみんなからうさぎを擁護する亜美ちゃんは大真面目に

「そうね、それじゃあ言い過ぎだわ。完全に火が通っていたならば、中毒の危険性だけは少ないもの」

と言ってしまいます(笑)こういうやり取り、好きですね。

 

海王みちる

今回のメイン。うさぎとの会話の中で、みちるも、前回はるかが言っていたこととほぼ同じような考えを持っていることが分かりました。

今回、彼女の挙動で見逃せないのはやはり、レモンのシーンでしょうね。Sの中では比較的ネタにされるくらい、有名です。前触れも無く唐突にレモンをポンポンとバイオリンではねながら演奏し始めるので、初見の人は特に、混乱するかもしれません。

今回脚本を務めた林原めぐみさんは、15話『友達を求めて! ちびムーンの活躍』の脚本も担当なされています。その話では、畏まったお茶の席で固くなっているうさぎたちの緊張をほぐすために、玉三郎という少年が柄杓で数千万円の茶碗をくるくると回して見せます。きっと、そういうことなのでしょう。

話はちょっと脱線しますけど、な~んか、杉原さんの脚本って分かっちゃうんですよね。

 

天王はるか

何故レモンを持っていたのでしょう。みちるの行動よりも、こちらの方が個人的に謎です。レモンって、携帯して食べるような果物じゃありませんからね。

 

月野うさぎ

結局何も解決してないけど、本当にそれでいいのか?!

 

オクターブ

絶対に笑ってはいけないダイモーン。なんてね。

ズルいよ、こんなの絶対笑うじゃん。(声を担当なさった深居みささん、気になってググってみたのですが、どんな方なのかわかる有力な情報は得られませんでした。)いや、凄いよ、ホント。

 

作画

とうとう来たよ、作画崩壊界の超新星こと、中村太一さん。触れておかないわけにはいかない。予告ですでに大変なことになっていましたが、蓋を開けてみれば期待通り。安藤作画と並べて嫌悪の対象になることの多い情緒不安定な彼の作画は、視聴者を不安へと引きずり込む不思議な魔力を持っています。セーラームーンシリーズにおいては、ヘタクソの代名詞とも呼べる存在です。

私は製作現場のこととかは不勉強で知らないことが多いのですが、予想するに、仕事が早いんでしょうね。いつかの感想にも書きましたが、彼は全38話の中で8話分担当しており、その数は突出しています。

バイオリンを弾くみちるとその上を撥ねるレモンが、完全に別世界の物理法則に則ったかのような動きをしていたり、ジュピターの必殺技でコンサートホールが破壊されるまでの過程が平面的な煙だけで表現されていたりと、“とりあえず辻褄が合って”“枚数を節約できる動き”を表現するのが得意なのかな、と思っています。よくよく見ると、上手いところも多いのよ。