アニメとかの感想書留

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第10話 男の優しさ!雄一郎、レイに失恋

 

あらすじ

レイとはるかが付き合っている、そしてはるかがみちると二股をかけていると勘違いした雄一郎。レイは自分を信じられないの?と怒りますが、やっぱり最終的には雄一郎が大好きで、誤解も解けてハッピーエンド。

 

感想

やっぱり何度見ても飽きないOP。バンクもすごいけどOPも本当にすごいよ。飛ばせないもん。好きなところはいろいろあるけど、やっぱり、背景でみんなが必殺技を放っているところが格好いいね。特にウラヌスの入りが神がかっているYO。

絵的なセンスがずば抜けていいこの話。本日の主役のレイが特に、美人に描けています。まあ、それだけに「火星に代って折檻よ!」の無印のバンクが悪い意味で目立ってたな。でも、無印の質が低いというよりかは、ここ2年の間に飛躍的にアニメーション的に技術が進歩したんだろうね。作画がキレイなだけじゃなくて、カット割りとかも凝っていて、ほんと、アニメーションてきな魅力は抜群だよ。もう一回言うけど、レイちゃん本当に美人。

 しかし、内容的にはちょっとなぁと例のごとく思う箇所がいくらか。しかし、前回があまりにもあれだったからこれくらいの事じゃ動じませんよ。順を追って細かく整理してみましょう。

 

雄一郎

海野に続く恋愛ピュア系男子。確かに、レイに対して一途な姿勢は無印のころから描かれていましたし、セーラームーンの登場人物の中でも海野と同系列でかなりピュアな存在です。

 ピュアな心について取り上げているセーラームーンSという作品を理解するのに雄一郎は重要な存在…とは今回は言い難いんですよね。というのはこの話における雄一郎、“ピュアな心を持っている人物”としてのキャラクターよりも、“レイとの色恋沙汰の相手”という切り口から描かれており、ダイモーンから狙われるということの意味や、雄一郎の純粋さは二の次に描かれております。海野だけではなく、亜美ちゃんメインの回など、観ても観なくても今後の展開を理解するのにはあまり差支えない日常回みたいなのは何度かありましたが、そんな一見無駄に見える単独回を繋ぎとめていたテーマが“ピュアな心”だったはずです。そこを疎かにしたら、この話のセーラームーンSにおける立ち位置ってやつが失われてしまうような気がするんですけど…

 

うさぎ

今回はレイが主役なので脇役。しかしこのキャラクター、前回のように主役として輝ける場所が与えられたと思ったらろくな描かれ方しないし、本当に不遇なキャラクター。これがのちのちの展開に尾を引くと思うと今から鬱になって来るよ。

まあ、今回においては良い役してました。恋愛関係のアドバイスをできるのは、普通の友人関係よりも一歩踏み込んで気を許している間柄ではないと中々できることではありません。レイにとって、そんな気を許せる友人は、やはり喧嘩友達のうさぎしかいませんね。

「雄一郎さんにその思いをぶつけてきなさい」っていうアドバイスが活躍することは結局は無かったのですが…うさぎならそんな細かいことは気にしないですね。

 

レイ

雄一郎の欄で書きたいことは一通り書いちゃった。でももう一つ、触れておきたいことが。

今回の主役のレイちゃんですが、雄一郎から貰った紙を結ぶための紐を大切にしたり、ラストでは早とちりした雄一郎を叱りながらも優しく迎え入れる姉さん女房的なところとか、恋愛面においてのレイの魅力っていうものにグッときたかな。それと、全体を通して必殺技の出動回数が他の内部戦士よりも多いセーラーマーズ、いつも牽制技としてバーニングマンダラーが活躍していたので、主役補正がかかって不自然に高威力な技にならないと良いけど、と不安に思うところもありました。しかし、電車のダイモーンの方向幕に除霊の札をはって動きを止めて皆をまもる、そしてその隙をついて必殺技でダメージを与える活躍をし、自然な流れでマーズの魅力が生きていました。

雄一郎の欄で、シナリオ的にこの話、どうなのよ?(←本音で語ると、脚本のせいだけでもないと思うよ)って書きましたが、杉原さんの脚本の話は、キャラクターの表現が上手いんですよ。

 

ダイモーン

前回のなんかすごいデザインのダイモーンから一変して、また可愛らしいものに。キュートなダイモーンはセクシーポーズが得意なんだよ(多分)

 

カオリナイト

本日一番おお馬鹿さん。未だにタリスマンを回収できない彼女に、教授がいい加減にしろと叱責するのですが、それに対する彼女の答えは、周到な計画を練っているから今回は大丈夫、とのことでした。

自信満々に宣言なさったカオリナイトさんですが、その作戦とやらは、ダイモーンを都電に憑りつかせること。都電には大勢の人間が出入りするから、ピュアな心を持つ人間をチェックするには合理的だそうです。

しかしこの作戦、重大な欠点があるのはご存知ですよね。教授より親切な私が、教授に代って、カオリナイトに説明よ!

そもそも、カオリナイトの抱えている問題点は大きく分けて二つ

  • タリスマンを持つ人間が誰だか分からないこと
  • セーラー戦士という敵に邪魔されて、毎回一方的にやられていること

つまり、仮にタリスマンを発見してもセーラー戦士たちに奪取される、というのが現状な訳だ。さて、それならあなたならどうする?→セーラー戦士をまず始末して、邪魔者がいないと判断してからタリスマンを探す、というのがベストだろう。優先順位を決めないと、ね。だからあなたたちは最終的に滅びるんですよ。

なんだろう。大真面目に馬鹿をやってる敵って、やっぱりちょっと憎めないんだよな。