第15話 友達を求めて! ちびムーンの活躍
脚本 |
杉原めぐみ |
作画 |
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演出 |
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美術 |
浅井和久 |
あらすじ
ちびうさが20世紀にやって来たのは修行のため。
早速、街中に友達を探しに出かけたちびうさでしたが、はズボンを脱ぎ始める美少年(←クレヨンしんちゃん友情出演)美少年に出会ったり、うさぎと衛を取り合いしたりと、忙しい様子。そんなところにはるかとみちるが現れて、二人について「お茶」をしに行くことになります。
うさぎたちのイメージしていた「お茶」とは違い、はるかさんたちの言っていた「お茶」は茶道の事。
和室に居たのは、茶道のお家元の子供、玉三郎。ちびうさは「友達」になろうとターゲットを彼に定めますが、うさぎのドジで恥ずかしい思いをしてしまうのでした。(前半パート)
ユージアルが玉三郎の心の結晶を狙いに行きます。うさぎがドジを踏んでグダグダしている間に、ちびうさはちびムーンに変身して独りで敵に立ち向かいました。しかし戦闘力殆ど皆無のちびムーンでは叶うはずもなく、一方的にやられてしまいます。
そこに助けに入ったのはウラヌスとネプチューン。ちびムーンは助けられますが、彼女たちは、結晶がタリスマンではないことを確認するとさっさと帰ってしまいます。
後で駆け付けたセーラームーン、タキシード仮面の力も借りて、無事にダイモーンを撃退するのでした。
感想
例のごとくギャグテイストが強い内容だから、実際に見た方が面白いです。あらすじはあくまでもあらすじでしかないので、時系列を追って事実を記していくと味気ない文章になってしまいます。セーラームーンはアニメらしいギャグのレベルが高いので、やはり実際に見ないと面白さは伝わらないなぁと。面白さが伝わらないのは、私の文章力が至らないせいでもあるんですけどね。
しかし今回は、お茶目な部分だけではなく、物語として大切な部分もしっかりと描かれています。ギャグに惑わされないで大切な本筋を見失わないようにしないと。ちびうさという新たな登場人物のキャラクター像が説明され、また、彼女の「友達を作る」という目的が明かされることになりました。
ちびうさ
20ではクイーンの子供ということだけあって、皆から苛められたり、距離を置かれたり、私たちの思い描くような“普通”の友達ができるような状態ではありません。そんなちびうさを危惧して(?)、未来のうさぎはちびうさを20世紀に送りました。
ちびうさは母親の言うことを素直に守ろうとして、早速街中へ、友達を探しに出かけます。この時に彼女が目を付けた人物二人は美少年。彼女は彼らと友達になろうとしましたが、ちびうさは彼らとただ友達になりたかったのではありません。頬を赤らめる描写からも分かる通り、ボーイフレンドになるための通過点として「友達」になろうとしたのです。
これはネオ・クイーンセレニティがちびうさに育んでほしいと願った友情とは、違います。しかし、本末転倒だと言って、ちびうさを攻めることもできません。周りに同年代の子供がいなかったちびうさにとっては、「友情」が何なのか、本人でも他人との関係について整理ができていない可能性があるのですから。
さて、これからの展開の中で、ちびうさは成長をすることができるのでしょうか。
うさぎ
ちびうさの兄弟のような保護者。ちびうさが気負わないでいられる親しい存在でありながら、大切なところではしっかりと守ってくれます。今回の短い20分の中でも、そんな、頼りになるお姉さんとしてもうさぎのキャラクターが分かりやすく描かれていました。
ピンクシュガーハートアタック
前回とは違い、初動は良かったものの、威力が足りなくて敵に届きませんでした。そんなちびうさが取った作戦は、自分が少しずつ、敵に気付かれないように近づいて行くこと。
「イテテテテ」というダイモーンが悲鳴を上げているところから察するに、威力は無いけれど「痛い」らしいです。
矢島晶子さん
矢島晶子さんはクレヨンしんちゃんの声優さんということで有名な方です。最初の少年の方はそのまんまクレヨンしんちゃんだったのですぐに分かったのですが、まさか玉三郎さんの声優さんまで担当していたとは。ちょっと驚いたので書いておきます。