今週の話を一言で表現すると…ズバリ消化試合。
レイとサクシモンの因縁、というノルマを消化しただけの内容になっています。
中々、観るのがダルい回です。
何故こんなにもダルいのか。それは、キャラを紹介する回なのに登場人物の個性が軒並みブレブレだからでしょうね。
特によく分からないのは新キャラのレイくん。
前回、リヴァイアサンの手先なのではないかと主人公たちに疑惑を掛けられていた彼なんですけど、サクシモンの攻撃による主人公たちの窮地を助けてくれました。しかし、彼は弟を助けるためにサクシモンたちとリヴァイアサン勢と戦っているという事実が明かされました。
敵の敵は味方。レイくんも共通の敵リヴァイアサンを前にした味方かと思いきや、お話の最後には主人公たちのチップを全部奪う宣言をします。しかしその理由は、聞かれたくない事情を知られたからというもの。しかも、その事情というのも、彼が弟を助けるためにサクシモンやリヴァイアサンを追っているという事実。
要するに、理由になってない(^^;
弟を助けるためにアプチップが必要でそれを奪った、っていう話なら納得できたんですけど、よく分からないところでキレて主人公たちに宣戦布告をする展開のせいで、彼が良識のある人物なのかただの頭のおかしい人なのか印象がブレまくります。
元々の初期設定では良識のある優しい兄貴で、1話単位のシナリオで扱い方がよく分からなくて暴走してしまった、ということなのかな?それくらい、この話単体で観ると、悪い意味で二面性がはっきりとしているキャラになっていました。
また、今回の話、主人公たちがレイを追うためにARフィールドを冒険する、という内容になっているんですけど、主役三人が活躍する機会が特に見られないという…
まあ、当然と言ったら当然だと思います。
主人公のハルは一般的な大人しい中学生、アストラはアプチューバ―の小学生、エリはアイドルグループの高校生というキャラ付けがされていて、現段階での主役三人のキャラクター性って状況ありきのものなんですよね。つまり、中学校もyoutubeもTVも無いARフィールドでは活躍の機会が与えられなくて当然なんですよ。
そこで各々のキャラを活かすためには、今までの話で培った仲間たちあるいはアプモンたちとの関係性とかが生きると思うのですが…そんな話、話数的な余裕も無かったし無理だよねっていう。
まあしかし、レイくんの暴走を観ている限り、今までの話の積み重ねがあっても活かし切れなかったでしょうね。
まあ、唯我独尊キャラのエリは実は良い子なんだよ、って描写とかを盛り込もうとして頑張っている感は強かったですけど、レイやサクシモンといった話の主軸と関係ないところの描写を頑張られても、って感じ。いずれレイが味方になるなら、その時の展開のキャラの動きに説得力を生むような描写に焦点を絞ってほしかった。タイミング的にもこの話って結構重要なので、今しかできないことをちゃんとやってほしいと思いました。
あ、次回は、アプリンクしたガッチモンたち三体をたった一匹で倒したハックモンをワンパンでダウンさせたサクシモンを倒す回になっているみたいです。
笑
11話の内容メモ
・タクトを追ってネットの海へDIVEする、というお話。
・ARフィールドについて説明される
→ARフィールドは現実世界とネットの海の狭間。
さらに、ネットの海には多数の島が浮かんでいる
(ややこしい上によく分からない世界)
・アプリドライブを狙ってリヴァイアサンの手先サクシモンが攻撃を仕掛けて来た。アプリンクしてドガッチモンになるものの、完敗
・殺されそうな主人公たちを助けてくれたレイ&レイドラモン。しかしサクシモンには完敗
・明かされたレイの過去。しかし、なぜ主人公たちの7コードアプモンのチップを奪ったのかは明かされない。
こうしてみると…改めてヒドい。
一番頭を抱えてしまう展開要は、サクシモンの奇襲により仲間の戦力がジワジワ削られるという展開。一撃でレイドラモンをKOできるくらい強いなら、別にドガッチモンしか戦えない!!って状況に持ち込む必要も無いんですよね…まあ、サクシモンの能力お披露目のために噛ませにされたってことなんでしょうけど、「能力を使ってこそ強い」って描写ならとにかく、「能力を使わなくても強い」って結論に落ち着くなら、正直要らない展開だと思う。
あと、やっぱり、あんまり主役になるキャラを噛ませにする展開は好きじゃないなあ。
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