今週の内容は、パズルモンの暴走をハルたちが止める、といういつものノリの回でした。
う~ん、しかし、正直に言うと、やっつけ感が強いです。
リヴァイアサンのウィルスに感染したアプモンの暴走を止める、という基本的な流れは変わらないのに、良質な話と悪質な話に分かれるのは何故でしょうかね。少しばかり考えてみたんですけど…このアニメの場合は、アプモンの暴走を止める理由がキャラクターに用意されているかどうか、というところがポイントかなと思いました。
前回は、近しい友達が困っているっていう状況が用意されていたので、ハルが事件を解決しようと思う理由がしっくりくるものになっていたんですよね。今回は、というかまあ他の殆どの話でそうなんですけど、ハルは「リヴァイアサンを止めないと大変なことになる」と言って行動している割には、公共の福祉のために尽くすような正義感の強いキャラに見えないんですよね。これまでのお話から推測するに、「物語の主人公のような人物になりたい」→「だからリヴァイアサンを止めてみせるんだ」って理屈で彼は動いているんでしょうけど、そもそも「物語の主人公」というものが抽象的すぎるので動機としては土台が弱いと思います。
まあしかしハルはまだいい方です。エリとアストラはリヴァイアサンと戦う理由が用意されていない上に、戦いが全く似合わないキャラなので、ぶっちゃけ事件を楽しんでいる印象がかなり強いです。今回に関して言えば、遊びと割り切って事件に参加していたみたいですしね。
1クールが終了したタイミングですけど、この二人に関しては、扱い方が分からない感じがひしひしと伝わってきます。
実は、もう手遅れなのでは?と疑っています。
今から初期設定を変えるなんて無理だし、一話単位のシナリオで彼ら彼女らが戦う理由を用意するためには、「エリの出演予定番組がアプモンのせいで台無しになった」「アストラの動画がアプモンのせいで大変なことになった」という展開を用意する他に手段は無いと思いますけど、それを毎回やるわけにはいきませんからね。もう何度か既にやりましたけど。
その他色々気になったこと
・秘密基地
三人が集まる場所ができたこと、そして事件の情報が入ってきやすいという意味では、こういった場所はやはりあった方が便利ですね。突っ込んでしまえば、特に本屋である必要も無いんですけどね。
攻略検索すればよくない?っていうか最近、ガッチモンの検索機能全く見ませんね。
・パズルゲーム崩壊
パズルモンの力により四方を壁に囲まれてしまったハルたち。なんとハルたちはパズルゲームの中に閉じ込められてしまって、ゲームをクリアしないとここからは出られない!!
ひょっとして今までの事件の中で一番ピンチな状況なんじゃない?と思った私は甘かった。みんな中で楽しそうにワチャワチャしているし、ドカモンが大暴れしてパズルゲームが壊れたというオチ。
う~ん、このやっつけ感よ。
・レイ
謎の多いキャラ、みたいな感じに描かれていますけど…
この人に関して言えば、どういった過去からどういった立ち位置にいる人物なのかということが全て明かされてしまったので、謎キャラとして扱うのは無理でしょう。サクシモンにボッコボコにされていたので、イレギュラーな強キャラって扱いもできないでしょうし。
現状、リヴァイアサンと戦う理由が最も用意されているキャラなので、どういった方向性で行くのが注目ですね。
前回
次回