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ポケモン映画感想 ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ

 劇場版ポケットモンスター7作目。まだアドバンスジェネレーション時代の映画なので、旅のメンツはサトシ・タケシ・ハルカ・マサトの7人です。

 本作はタイトルの通り、マナフィを中心に物語が展開していくことになります。

 旅の途中、偶然にもマナフィの卵が孵る瞬間にハルカが遭遇してしまい、マナフィに親と間違えられてしまいます。そんなマナフィを故郷の海へ返すために、海賊たちから彼を守りながら海中の宮殿へと送り届けるのですが、マナフィもハルカもお互いの別れが辛くなってしまって…というお話。

 感想は…物語の本筋の方に関しては、良い意味でも悪い意味でも感動することはありませんでしたが、お話の舞台が綺麗に纏まっているところが一番好きでした。まあ、この感想自体、ひねくれた見方をしてしまえば「特筆すべきことが無いから舞台背景を褒めざるを得ない」とか「ここ十年近くのポケモン映画との対比で良く見える」と捉えることもできるのですが、そこまで嫌いじゃないです。一理はあるんですけどね。

 一番好きに思えたところは、敵が海賊、というところですね。ポケモンの映画の敵役って、ポケモンハンターや盗賊が大暴れするのが定石でして、海賊もその設定の延長線上にあるのですが、物語の進行上で不自然さを生み出していないのがかなり好印象でした。

 最近、と言っても第一作の映画からそうなんですけど、ポケモン映画では「世界征服を企むような悪者の野望を阻止する」っていうのがお決まりのパターンなんですね。しかし、チアサキッズの変身ヒーロー・ヒロインならとにかく、ポケモンの世界において一介の、しかも通りすがりのトレーナーに過ぎないサトシたちの身の丈を考えると、無理があるような気がします。そう言う意味で、本作の「海賊からお宝を守る」くらいの波乱は丁度いいスケールで描かれていたように感じました。

 しかし、結論から言えば、サトシたちは海の神殿を海賊から守ったことになり、従来の「通りすがりのトレーナーが大きなものを守る」っていう展開を繰り返していたことになりますが、人間やポケモンの命が係わるような問題ではなかったため、そこまで重い展開に感じることもありませんでした。

 本作の敵、海賊王のファントムさんは、岩を生身で持ち上げるような馬鹿力を発揮する人物なのですが、最後の最後に「馬鹿力の正体は、服の下に強化スーツを仕込んでいたから」というネタ明かしがあります。こういったお茶目な一面からも、ライトな作中の雰囲気が感じられますね。

 また、マナフィにも好感を持てるキャラ設定だったと思います。簡単に言うと、海のポケモンたちと心を通わせることができる能力。「蒼海の王子」という言葉がしっくりくる能力ですね。溺れかけているサトシにハルカからのメッセージを伝えたり、潜水艦の超音波で混乱しているポケモンたちを正気に戻したり、カイオーガを操ったりと、作中で活躍する機会もたくさん与えられていて、魅力十分でした。

 しかし、この映画にも、好きになれないキャラクターはいます。

 ハルカです。

 「近いうちにマナフィと別れなければならない」ってことが分かりきっているのに、「マナ、カモ、好き」(←マナフィはハルカを好き、という意味。ハルカは「~カモ」というのが口癖なので、それを覚えたマナフィはハルカのことを「カモ」と呼んでいます)という言葉を覚えさせるハルカは、はっきり言って我儘な女に見えました(笑)海の神殿、つまりマナフィの故郷が沈むかもしれないっていう瀬戸際で、サトシに問題を全部丸投げしたのも悪印象。マナフィを愛しているというよりは、マナフィをゲットしたいように見えたのは私だけでしょうか?

 物語の本筋に関しては良い意味でも悪い意味でも感動することは無かったと書きましたが、ハルカとマナフィの親子設定に全く感情移入できなかったことが一番の原因カモ