アニメとかの感想書留

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アプモン18話感想

勇仁「俺、前の学校でジュニアチームにいたんだ。皆に色々教えてやるから絶対優勝しようぜ!!」

 

 と、小学四年生のときのこと、ハルのいる学校に転入してきたばかりの勇仁はクラスメートに告げました。新天地で活躍しようと意気込んでいる、球技大会のサッカーでクラスを優勝に導こうとしますが…

 ワンマンなところがあって、クラスメートは離れて行ってしまいました。何がいけなかったんだろうと悩む勇仁。そこに「サッカーを教えてほしい」と話しかけてきたのがハルでした。

 下手なのに楽しそうにサッカーをするハルを見ているうちに、勇仁は、自分がまわりが見えていなかったことに気付きます。そして、クラスメートたちも、勇仁とハルが楽しそうにサッカーをする姿を見て、勇仁にまた一緒にサッカーをしようと話しかけて来るのでした。

 球技大会の結果は準優勝。来年こそは優勝しような、と話す勇仁とクラスメート。

 そして勇仁はハルに「友達になって」と改めて話しかけるのですが、ハルは「もう友達でしょ」と返すのでした。

 

 

 というのが、タイプが真逆のハルと勇人が友達になったきっかけの事件です。

 そして、もしかして、ハルの人柄に関して初めて掘り下げた描写があった回かもしれません。

 しかし…仲間外れになってしまっている転入生に自分から話しかけるって、ハル君、凄まじい勇気の持ち主ですね。お話の最後の方で勇仁が「俺にとってはハルの方が主人公タイプに見える」と言っていたけど、なるほど、こういう過去があってのことなら納得です。

 このアニメを観ていて、初めて春に対して好感が持てた瞬間かもしれないです。

 

 しかし…

 

 勇仁視点でのハルとの友情が語られる一方、ハル視点で勇仁との友人関係が語られることが無かったのが、今回の話で残念に思うポイントでした。

 今回の話の一番の見せ場は「勇仁が乗っている暴走列車をハルがなんとかして止める」というところだと思いますけど、そこにハルの「勇仁を助けたい」という感情が絡むことが一切なかったのが具体的な残念ポイント。事前に、ハルの勇仁に対する思いが何らかの形で語られていれば事情は違ったと思いますけど…そういったものが一切ないので、正直、列車の中にアイちゃんが乗っていようが勇仁が乗っていようが、本質的には変わりない話となってしまいました。いつもの、不特定多数の人間を心配して奔走するハルの姿と何ら変わりないです。

 また、ハルの活躍がアストラに乗っ取られたのも追加の残念ポイント。

 「暴走しているレッシャモンからLウィルスを除去したのはいいものの、レッシャモンは強すぎるウィルスのせいで気絶してしまった!!レッシャモンが起きなければこのままでは電車は…!!」というシチュエーションで、「車内放送を聞かせてレッシャモンの目を覚ます」という打開策を示したのはアストラでした。ハルは…「頼むから起きてよ!!」っていうようなことを必死に言っていただけ。

 「ミュージモンが色んな音楽を記憶している」って設定が生かされたのは面白いと思いましたけど、せめて、事件解決の糸口に繋がる助言する役割くらいはハルに与えて欲しかったです。