アニメとかの感想書留

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第1話 地球崩壊の予感?謎の戦士出現

 

あらすじ

ブラックムーンとの戦いを終えたうさぎたちも中学三年生。来る高校受験に備えて、一同はレイちゃんの家で勉強会。平和の時が訪れたかと思ったのも束の間ことで、レイちゃんは勉強中不吉な白昼夢を見ます。

一方、どこか怪しい実験室では、悪の教授と思われる人がダイモーンと呼ばれる怪しげな物質を創り出します。赤いロングヘアーの女性、カオリナイトとの会話によって、ダイモーンが純粋な人間の心の結晶を集めるための道具であること、そして誰かの純粋な心の結晶に潜む3つの『タリスマン』が、世界を支配するための『聖杯』を出現させるための鍵だということが明かされます。ダイモーンは早速、純粋な心を集めるために十番街の夜空を駆け巡るのでした。

そんなこととは露知らず、うさぎは5点しか取れなかった英語の実力試験で落ち込みます。「いくらなんでもこの点数は酷いよね~」と落ち込んでいるところ、レイとぶつかってしまいます。いつもなら酷い点数を咎めるレイは、今日は優しく対応してくれます。どうやら、夢のお告げの内容が気になって、独り悩んでいる様子です。

皆の幸せを願って、おみくじを結んでいるレイでしたが、突然、目の前の気が化け物に変化します

「仲間を気遣うお前のピュアな心をいただく!」

バケモノはそう言うと、逃げるレイを追いかけるのでした。(前半パート)

 

レイはダイモーン、ミクージ(おみくじだけに、ね)に追い詰められて、変身もままならないまま、心の結晶を抽出するためのビームを浴びてしまいます。

たまたまその場に駆け付けたうさぎは、セーラームーンに変身してダイモーンに立ち向かいます。そして、たまたまその場に駆け付けた亜美、まこと、美奈子も参戦しようと思うのですが、変身する前に動きを封じられてしまうのでした。ピンチに駆け付けたのはタキシード仮面で、ダイモーンに一撃喰らわせます。

タキシード仮面の合図をもとに必殺技、ムーンプリンセス・ハレーションを繰り出すセーラームーンでしたが、ダイモーンに打ち消されてしまいます。そして、タキシード仮面はやられ、セーラームーンはブローチを壊され、変身を強制解除させられてしまうのでした。

ダイモーンに完全にピュアな心の結晶を取り出されたレイは仮死状態。しかしみんなはどうすることもできずに、指をくわえてみていることしかできません。絶体絶命のところを助けてくれたのは、二人の謎の戦士。強烈な攻撃でミクージを撃退すると、レイのピュアな心をレイのもとに返してくれます。

心の結晶が戻ったレイは、意識を取り戻すのでした。(後半パート)

 

 

感想

今回は殆ど説明回。受験シーズンのうさぎたちの現状、新たな敵の目的を、実に端的に教えてくれます。今後洗練されていくギャグ要素も、今はまだ控えめです。

記念すべき第一回の作画は安藤正造さん担当。中村太一さんと並んで「下手糞」と評される作画監督ですが、独特な持ち味の(星のカービィみたく)丸っこい絵柄は、一部のファンからは人気のようです。なお、この二人は、全38話の中で、担当話数は、中村さん8件、安藤さん6件と、1位と2位を保持しています。特徴的過ぎて他に仕事が回って来ないのか、安価量産型の仕事が得意だから担当話数が多いのか、どっちなんでしょうね(笑)

それにしても、よく動きます。これがセル画だと思うと、手書きの作業工程を考えると、大変だったんだろうなと思いますね。安藤作画って、作画崩壊言われていますけど、セル画っぽい暖かさがあって好きですよ。どちらかというと私はファンの方なのかも。安藤さん作画の回は比較的よく動くし、観ていて面白いよね。この、よく動く、よく崩れるというスタンスの作画は、ある意味東映という会社のアニメの代表格なのかもしれませんね。

さて、いよいよ始まったセーラームーンSですが、無印、Rと話が受け継がれているものの、キャラクターの描かれ方っていうのはここにきて微修正が入ります。というのも、この作品、他のシリーズから比べてもキャラクター性が深く掘り下げられています。それは後に続くSuperSやスターズに引き継がれるくらい影響力の大きいもので、セーラームーンシリーズの転換期と呼べるでしょう。それでも、具体的に登場人物に焦点を絞って、観察してみましょう。

 

1. 月野うさぎ

 セーラームーンのリーダー。未来の地球の女王、ネオ・クイーンセレニティ。ドジで泣き虫、しかし屈託のない性格でどんな人とでもすぐに友達になれる。

 今作でダイモーンが狙うものが“ピュアな心の結晶”であることから、セーラームーンSでは“ピュアな心とは”ということが少なからずテーマと関わってくることが窺えます。前作、前々作と主人公のセーラームーンですが、いつでも一生懸命で“ピュア”なキャラクターとして書かれていた彼女は、このテーマを語る上でキーパーソンとなります。

 さて、セーラームーンは今作で、どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

 

2.  水野亜美

IQ300の天才少女。IQ300という設定は突っ込もうと思えばいくらで突っ込めるところではありますが、とにかくめちゃめちゃ勉強が得意、という程度の認識で大丈夫です。無印では全国模試一位を取った過去が明かされました。(この後に公開された特別編の映画、『亜美ちゃんの初恋』でも、全国模試では一位をキープしているようです。)無印では「こんなことなら、家でお勉強していればよかった」という独り言の印象が強く、発言回数では、決め台詞の「水でも被って反省しなさい!」を抜いてしまうのではないでしょうか?

もうとにかくお勉強が好きで、得意で、取り柄なキャラクター。しかし今作では、受験シーズンでうさぎ、レイ、まこと、美奈子に勉強を教える先生として活躍するだけで、天才少女としての亜美の印象はどちらかというと弱くなっているかも。

それよりも、とにかく真面目、中学生とは思えないくらいしっかりとした考えを持っている大人びたキャラクターとしての側面の方が掘り下げられているかな、と思います。

よくよく考えると、創作物らしく有り得ないキャラクターなのに、もっとも現実味を感じるのはなぜだろう。

 

3. 火野レイ 

うさぎのという人格を表現するのに、彼女の存在は欠かせません。

 レイの立ち位置は、うさぎと仲の良い喧嘩仲間という、前シリーズから受け継がれたものがそのまま、といった感じです。

 

4. 木野まこと愛野美奈子

まことは今後、結構重要な場面で物語に絡むこともあるのですが、5人集まった勉強会なんかは、どうにもこうにも影が薄い。存在を忘れるくらいに薄い。

美奈子はギャグシーン専門係みたいなもんで、勉強会なんかでちょこっと挟まれる笑い取りにかかってるシーンなんかでは活躍するんですけど、話の本筋を語る上ではいなくても差支えない程度です。シリアスな展開になると、まこと以上に影が薄くなります。

 

5. タキシード仮面

タキシード仮面こと地場衛。大学生のうさぎの恋人、未来のキング・エンディミオン

今回はあまり活躍はしませんでしたが、セーラームーンたちがピンチのときに駆け付けてくれる頼もしい存在。本当に万事休すの大ピンチに立ち入って状況を逆転してくれるジョーカーです。今回もセーラームーンが傷つき、他の戦士たちも変身できないという給地に駆け付けてくれました。

 

6. 謎の戦士

今回はほんの一瞬登場したのみです。OPでも姿を現しません。

しかし、絶体絶命の中、強烈な力でダイモーンを撃退した彼女たちの残したインパクトは絶大でした。

 

 

全体を振り返って

「ピュアな心の結晶を守るためにセーラームーンたちは戦う」という今後の指針を、過不足なく視聴者に教えてくれました。第一話としての役割を全うしています。派手な演出も無い(っていうかそもそも安藤s(ry )ですが、物語を進めるうえで優れた開幕だと思います。