第24話 妖気漂う家! 美少女ほたるの秘密
脚本;杉原めぐみ
作画監督;中村太一
演出;宇田鋼之介
美術;田尻健一
感想
感想を書くのを敬遠していた話の一つ。理由はあらすじを書きにくいから。ということで本日はあらすじ割愛
物事が恣意的に運ばれるというか、キャラクターが目的を持って動いていません。まあ、セーラームーンはまだ敵の正体すら分かっていない状態ですから、今までの話の中で目的を持って動いていたかというと疑問ですけど、それでも、ピュアな心を狙う敵から人々を守ろうっていう意思はありました。今回の話は偶々遭遇したダイモーンと戦闘するだけです。
しかし…これは新しい登場人物(今回の話においてはほたる)が現れることの宿命なのかなって思ったりもします。キャラクターが各々の意思を持って動き始めるためには、新キャラの客観的な描写に重点を置くことも必要ですからね。要するに、今回の話は前置きのようなものってことです。
今回の話、ほたるの描写含め最終章に突入するための前置きはいくつか見られます。簡単に具体的にまとめると以下のようになるかなと思います。
・デスバスターズが太陽系の外から攻めて来た敵だと明かされる。ついでにプルート含め外部太陽系三戦士がそういう類の敵と戦うために生まれた戦士だと明かされる。
・やっぱりウラヌスはセーラームーンたちとの共闘を拒む
・ほたるの父親が敵のボス(?)らしい。
・カオリナイトの生存確認(うさぎは気付いていない)
・うさぎがほたると面識を持つ
・ほたるが何かに憑りつかれているみたい(?)
・ほたるは良い子っぽい(うさぎ感想)
ほたるはこれからの話の中でも、何回かに分けて比較的じっくりと描写されていきます。今回はほたるの内面とか人柄に触れられることが少なく、どちらかというと彼女を取り囲む環境の方に重点が置かれています。うさぎが最後に「家庭の事情は複雑そう」って言ってましたけど、ある意味視聴者の感想でもあるのかな、と思ったりもしました。
それにしても外部太陽系三戦士、セーラームーンを「足手まとい」と言ってましたけど…彼女たちだけじゃ力が及ばないくらい既に敵が強くなっているのによくも大口を叩けたものだなぁと。現に今回のダイモーンとの戦闘でも必殺技三連発でも敵を仕留めきれませんでしたし。「お前は逃げろ!!」と言っていることから、うさぎたちを過酷な戦いに巻き込みたくないっていう優しさから来た言葉とも考えられます。あんまり自分の気持ちを表現することが得意のようには見えませんもんね。でも、2話とか見返すと、そんな優しさを持っているとは思えない冷酷な人間なんですけどね。話によって天気のように人格が変わりやすい彼女たちのことですから、ここで深く考えるだけ無駄なことかもしれませんが…
ちょっと砕けた感想
・OP
前回の感想でスーパーセーラームーンの姿が追加されたって書きましたが、それよりも前から追加されてたみたいです。
・作画
言わずもかな中村作画。最近無印をほんのちょっとだけ見返しましたがその時よりもレベルアップしてるなって思いました。好きだ。
・プルートのバンク
変身バンクと必殺技バンクが追加されました。ウラヌス・ネプチューンと併せて久々に見たけど、やっぱりセーラームーンのバンクはレベル高い凄いなって思いました。
・タキシード仮面は変身するのか・・・?
プルートの変身バンクの印象を上書きするように現れたまもちゃん。木枯らしに乗った木の葉が一瞬画面を遮ると、衛はタキシード仮面になっていました。
昔からの謎なんですけど…タキシード仮面って変身してなるものなのか着替えてなるものなのか。実写版のタキシード仮面様は着替えているっぽいです。