アニメとかの感想書留

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超ノレる!2ヶ月ぶりのアプモン感想!!

 最後に更新してからついに二か月経ってしまったアプモン感想シリーズ。ブログは更新してないですけど、毎週ちゃんと観てます。この世に溢れるクソアニメと比べて、アプモンは希少種の良心的な部類のアニメなので、私としても安心して楽しんでます。

あ、一応注意しておきますと、私が言うクソアニメとは

 

・お話を作る気が無い(設定を並べるだけ)

・ネタに走る

 

 この二つを満たしているものです。アプモンはこの二つのタブーを今のところは犯してないので、視聴者に誠実なアニメだと私は思っています。

 じゃあなんでそんな高評価のアニメの感想をしばらく書いてなかったかというと…重いから。

 クソなものをクソって言うのは、まあこれでも言い方っていうものには気を付けているつもりですけど、あんまりその行為自体には抵抗感はないです。でも、お話の完成度はとにかく、一応お話を作ろうという気配を見せている誠実なアニメを批判することは、心理的に億劫です。肩が掠っただけで怒鳴り散らすモラハラクソジジイには戦ってやろうって気持ちは芽生えるけど、夜泣きの酷い子供に殺意は芽生えません。そんな感じ。

じゃあ批判するなって話なんですけど、これは書いている私の性格なので無理。セーラームーンcrystalの感想を書いているときに「愛が無いと批判もできない」(←勿論嫌味ですよ?)ということを悟ったので、実を言うと個人的には「批判」という行為そのものにそこまで罪悪感のようなものを感じているわけでもないんですけど、「ブログを読んだ人にアプモンに対するマイナスイメージを与えたくない」ってことを考えると、やっぱり足踏みしますね。

大勢の人に影響を与えるからちゃんとした記事を書かないと!!という使命感があるわけでもないし、第一、このブログにそんな力はありませんが、ネットの文章は誰かしらが見ているものです。こういう言い方は下品だと思いますけど、承知の上で言わせていただくと、自分の考えを持たない、論理的に考えることができない人というものは一定数いて、そういう方は単語が持つイメージに流されて変な思い込みをしたりするので…そういう方を悪い方向性に刺激してしまうこともあり得るので、やっぱり恐いです。

 「悪い方向性」というかなり漠然とした言い回しになりましたが、具体的なことは察してください。

あ、こういうわけで更新が止まりました。

 

 

空白期間の感想

 いずれ、書いてない分の感想もちゃんと書きたいなぁと思っております。

 しかし、今すぐには無理そうなので、ざっくり感想を書いてしまおうと思います。

 まずは、改めてメイン入りした勇仁について。よく練られているキャラクターだと思いました。まあ、彼がアプリドライバーとして認められるために課された質問の内容が「命をかけて守りたい友達はいますか?」っていうあまりにも重すぎる…というか、一部の層が喜びそうな言葉だったのがちょっと引っかかりましたけど、それ以外は「主人公の親友キャラ」の良いことろを総て持っていると思います。追加戦士ということでしばらくは彼に焦点が当てられた話が続くことになりましたが、彼の視点で主人公のハルがどういった人物なのかという過去がいくつか明かされ、これまでの30話近くの期間の中で何の感想を持つことができなかった無味無臭の主人公新海ハルの株価が私の中で急上昇しました。(説明が長く面倒臭くなりそうなので詳しいエピソードは省略しますが)それまでは何となく漠然と「優しい」が売りのキャラなのかなって認識でいたんですけど、「他人の痛みを考えることができる強い」そして優しいキャラなんだなって思い改めることができるようになりました。

 また、友人のバディアプモンのオフモンも絶妙なバランスの良キャラだと思いました。「引っ込み思案で臆病で人と距離を置く」っていう性格で、かじ取りを間違えれば空気キャラになる可能性が大なキャラクターでしたが、トラブルメーカーになることで上手く存在感を醸し出してシナリオを動かしてくれていたと思います。トラブルメーカーにありがちな単純にウザいキャラに成り下がらず、かわいい路線で確立できていたのも好印象。ここら辺はキャラ設計が整っていたというよりも…シナリオの力だと思います。29話でガッチモンが家出する話、原因はオフモンにもあるんですけど、後腐れさせずにハルとガッチモンの仲を深めた形で纏めたところとか、他の正統派を気取るクソアニメとは一線を画している話だったと思います。

 また、オフモンのパワーアップ回は、今のところアプモンの中でもトップ3に入るくらいの完成度を誇る話だったと思います。「勇仁を信じて力をマスターする」っていう展開は臆病者のオフモンっていうキャラクターの根幹にある問題に通じていると思いましたし、それハルのサポートも絶妙で、勇仁とオフモンがメインの話なのに「やっぱりハルがアプモンの主人公なんだ」と感じる内容になっていました。

 こうして振り返って感想を書く中で、やはりオフモン関連の話は良いものが多かったと改めて思いました。

 一方で、他にも好感度がじわじわ上がったキャラはいます。エリです。そう、私がこのブログの中で散々「空気」と馬鹿にしてきた(←わけではないけど)あのエリです。

 エリはメインエピソードが多く、おそらくその数は主人公さえ凌ぐのではないかっていう勢いなんですけど、それらのエピソードがアイドルの活動一本に絞ってあるので、「トップアイドル目指してます」って言われても違和感なく受け入れられます。35話でエリは470人のアイドルユニットの中で10番目にまで輝くことができるのですが、途中途中ちゃんと成長している姿が描かれていたので受け入れることができる展開でした。

 「みんなを笑顔にさせたい」っていう面接の志望動機のような理由でアイドルになった彼女ですけど、総選挙のエピソードでは「一番笑顔にさせたかったのはお母さんだった」っていう後付けっぽい秘話が語られ、説得力があると思いましたし、感情移入できる理由だと思いました。

 そんな感じで、エリはもう空気とは呼べないなー、って。まあ、アプリドライバーたちには共通点が見られない(←個性がバラバラなのは大切かもしれませんが、共通点が無いのはダメです)ので、他の人物が主役になると途端に空気になってしまうのが悲しいところですが…

 さて、共通点が見られないという話をしたので、なぜこれがいけないのかを説明します。さっきも言いましたけど、誰かしらが毎回空気キャラになってしまうからです。現にレイはリヴァイアサン討伐に一番熱心なのに、別のアニメのキャラみたいになっています。アストラはもっと悲惨です。20話に「アプチューバ―と茶道の両方を取る」って選択をしてからメインエピソードが一度も無く、もう合コンの数合わせに呼ばれているような存在価値しか持たないキャラクターになってしまっています。

 うーん、冒頭に書きましたが、設定を羅列するだけじゃなくてお話の中身を作る気持ちがあるアニメですし、現に一話一話の話の作り方は丁寧なつくりになっているので、ちゃんとアストラのメイン回さえ用意してあげればいい話を作ってくれそうな気はするんですけど…

 やはり、真の意味でまとまりが無いキャラ集団、ハルと勇仁の関係性とは違い、お互いに何かしら思うところが無いようなキャラクターの集団になってしまうと、可能性を引き出しきれないっていう事態が発生するんですね。

 う~ん、お話作りって難しい。

アプモン感想30話

デジモンユニバース アプリモンスターズ 第30話

「ドカモンの恋!? グルメアプリ・マリペロ襲来!」の感想です

 

 

エリのメイン回。前回がガッチモンのメイン回で、今回がエリのバディアプモンのドカモンのメイン回。このアニメ、というかこの手のアニメ全般で、あんまりモンスターがメインになる話ってそういえばあまり見かけないかもな~、なんて思っていたら連続してアプモンの方が主役になっていました。次回はミュージモンが主役。ではないらしい。オフモンは相変わらず話の中心になるみたいな感じはするんですけど。ちょっと謎な構成だ!!

 

まあそれはさておいて、今回はマリリンペロリモンというデb…ではなくぽっちゃりキュート系なアプモンが、エリに弟子入りを頼むところからお話がスタート。グルメモンとは違って、大盛のグルメレポートを紹介するためのアプリのアプモンらしいです。

バンで唐突に、エリは「ペロリモンに食レポを教わったりしながら」アイドル活動を頑張っているって説明されるんですけど、ペロリモンが初登場した6話以降そのような描写はありませんでした。ペロリモン自体は7コードアプモンってこともあり何度か出てきているんですけどね。まあ唐突に「そういうこと」とされる説明は突っ込みたくなるんですけど、「エリが食レポで大活躍をする」ことが重要なことではないので、別にいいです。むしろ、こういう何でもない話の中でも過去のアプモンたちが使い捨てにならずに活躍するのは嬉しいですね。

で、弟子入りを頼まれたエリは忙しいから今は無理と断ってしまいます。でもマリリンペロリモンも忙しいと言って引きません。「いや、別にお前は忙しくも何ともねーだろ!!」って視聴者の誰もが思ったと思います。アプモンって生き物自体が時間に縛られるようなルールの中で生活しているわけじゃないですからね。でも、この台詞、意外と重要な伏線でした。

で、ドカモンが自ら、エリのために食レポの指導をすることを提案します。ドカモンの言い分は「エリちゃんの食レポを毎日欠かさず見ているからエリの代わりが務まる」そうですけど、いや、その理屈はおかしい。でもOKしちゃったマリリンペロリモン。それで本当にいいのか?って感じです。

そしてマリリンペロリモンとドカモンは食レポに出かけるのですが…最初に行ったハンバーガー屋さんでマリリンペロリモンは「お水飲み放題サービスよりもピクルス食べ放題の方が良かった」「完食するのに9秒かかった」とか自分のアプリに書き込み、ブーイングマークが押されまくります。同じような調子で色々な店を巡りますが、どの食レポも不評です。いやぁ、そうでしょうね。だって、分かりやすく需要がありませんから。9秒で食えたとか、お前以外無理だし興味ねーから!!

どうして人気が集まらないのか悩むマリリンペロリモンに対し、「エリちゃんの食レポと何かが違う」と言うドカモンですけど、具体的に何が違うのか指摘することができません。「エリちゃんに指導してもらいたかった」とマリリンペロリモンは言いますけど、なんか普通にムカつきます。最初から断れ!!

で、色々あってマリリンペロリモンを慰めるためにジュースを奢っていると、マリリンペロリモンが「普通サイズなのに美味しい」と言います。そして何かに気付くドカモン。「美味しく思えるのは自分(ドカモン)の気持ちが詰まっているから」「今までメガ盛りのご飯にも、作り手の気持ちが詰まっているはず」だそうです。まあでもちょっと変な理屈はあるんですよね。だって、その理屈では、今まで食べたメガ盛りの食事には気持ちが籠っていなかったから特別には美味しく感じなかった、って考えることもできますから。

ドカモンのアドバイスを受けてマリリンペロリモンはレビューを改めます。するとたちまちイイネ印がたくさんつきます。喜ぶマリリンペロリモン。そしてマリリンペロリモンにドキリとするドカモン。

マリリンペロリモンは一日の締めに、最初にレビューをした定食屋に行きます。しかしここで、お店に食材が届かないというトラブルに見舞われます(普通、夕方にその日の食材は届かないと思いますけど)。テレビで交通機関が大混乱していることを知り、アプモンの仕業だと思ったドカモンはマリリンペロリモンのためにもアプモンの暴走を止めるためにダッシュしました。

そしてハルと勇仁と合流し、パニックの根源のアプモン、レースモンを追跡します。今回のオフモンの出番はこのバトルで一瞬登場しただけでしたが…

 

オフモン「え~、遠すぎるオフモン」

勇仁  「頼むよオフモン、お前なら何とかできるって」

オフモン「頑張ってみるでオフ」

 

という駆け引き再び(初登場の27話以降)。いやぁ、このキャラはスゴいです。3話前に現われたばかりなのに完成されています。あ、ほんきをだすオフモンの「断ち切るリンク」で行動を制限されたレースモンは、ドカモンにKOされました。

そういえば、どうでもいいことなんですけど、なんかこれまでハルは当たり前のようにエリやアストラと行動していて、「そういうものだ」と納得するようにしたもののやっぱり違和感はあったんですよね。そして今回は当然のように勇仁と現れたハルですが…新参者なのに違和感はありませんでした。違和感は、一緒に行動する必然性っていうよりも、キャラクター同士の仲にあったことに気付きました。30話に初めて気付いたんですけど(ここまで気付かないってホントバカ)、このアニメってモンスターと人間の友情はたまに頑張るけど、人間同士の交流にメインを絞ったエピソードは殆ど全くない!!なので、3話前まではたま~に登場するサブキャラだった勇仁にエリとアストラは負けてしまうんですね。納得納得。

マリリンペロリモンは無事、ご望みの定食屋さんでメガ盛りのかつ丼を平らげました。しかしここで衝撃な事実が明かされます。今日マリリンペロリモンがこの定食屋さんに来たかったのは、本日でマリリンペロリモンのアプリがサービス終了してしまうから、という理由があってのこと。つまり、マリリンペロリモンは死んでしまうということ。だから、時間が無いって言ってたんですね。生き残るための最後のあがきでエリに弟子入りを志願したっていうわけじゃなくて、最初にお世話になった定食屋さんの商売を繁盛させたいってところに動機があったということを知り、私はマリリンペロリモンに対するヘイトが緩和された気がします。まあ、そういうキャラだって意図してこの展開にしたわけでもないと思いますけど。

しかし、ベンチャー企業がアプリを買い取ったお蔭で、マリリンペロリモンは命を長らえます。よかったね。ということで今回は終わります。

面白かったです。アプモンを観ているな、って感じる日常回でした。以上。

アプモン29話感想

なんか文章書くのがダルイいな~と思いつつ徒然に日々を過ごしていると、大分アプモンが先に進んでしまいました。

 

毎週観てはいたんですけどね。

 

なんか一度予定が狂ってしまうとこういうの中々面倒臭いんですよね。感想をコンプリートしたいって思いもあるのでいつか空いた分を書きたいなと思っているんですけど…

 

まあそれは私事なのでさておいて…

 

 

今週のアプモンは『バディ解消!? ガッチモンの家出』という題。サブタイトルの通り、ガッチモンが家出するのがストーリーの要です。ハルが新人アプモンのオフモンをちやほやするので、嫉妬したガッチモンが家出するお話です。ガッチモンは家出先で偶々幼稚園児の男の子と知り合うんですけど、その子もまた家出をしていたらしく、でも迷子になってしまっていて、ガッチモンはその子の世話を焼きます。「両親が弟ばかり構って自分を放置している」と言う家出っ子に「弟が小さいから手がかかっているだけだ」って言い聞かせているうちに、シャイなオフモンをかわいがるハルの心情を客観視することができて、つまらないことで意地を張っていたと反省、そしてハルもまた反省して、お互いに「ごめんなさい」と言えてハッピーエンドという感じです。

展開自体を追っていくと、あんまりこういう言い方は好きじゃないんですけど、よくある話だと思います。

しかし、この話の型がこのアニメのノリや登場人物のキャラクター性とガッチリ噛合っていて、本当に良い意味で王道展開をなぞった話になっていると思いました。ガッチモンだけに

なんか、キャラクターが自分の意思で動いているって感じがするんですよね。

中でも一番輝いていたのは、やはり今回の主人公ガッチモンでしょうか。オフモンのことを気に入らないと思いつつも、本棚から崩れ落ちた本の雪崩を身を挺して守ってあげたり、あと、「人に見つかってはいけない」って言っておきながら放っておけなくて園児の面倒を自分から見てしまうところとか観てて、「ああ、そういえばガッチモンって兄貴分な性格だったな~」と再確認しました。基本、そんな風に面倒見が良いのに、勢いでヘマをやらかしてしまうところとかも、かなりガッチモンらしかったです。具体的には、ガッチモンのガッチモナカを間違えて食べてしまったオフモンが「ガッチモナカ、食べちゃってごめんなさい」と言って恐る恐るガッチモナカを返すのですが、「食べかけ何ているかー!!」と言ってガッチモナカをはたき飛ばすシーンなんかがそうでしたね。ポーンと遠くに飛んでいくガッチモナカを、目を点にして追っているシーン表情がかわいかったです。あと、ハルが犬に襲われていると勘違いして飛び出してしまうシーンも、ガッチモンらしくおっちょこちょいでかわいいと思いました。

そうそう、かわいいと言えば…新キャラのオフモンもかわいいですね。一応説明しておくと、ハルの親友の勇仁のバディアプモン。オフラインゲームのアプモンなので、交流することが苦手(というか慣れてない?)らしい。通信切断の能力を持つらしい。アプモンの世界じゃ最強クラスの能力なんじゃ…

この話では最初と最後しか出てこないんですけど…凄まじいインパクトでしたね。ガッチモンが家出をする原因としてシナリオの中でちゃんと動いているっていうのが一番大きいんでしょうけど。しかし、それとは別にキャラクターとしてもかわいさも既に確立されたものになっていたと思います。まあ見た目は勿論なんですけど、シャイで引っ込み思案なんだけど優しく接してあげれば案外すぐに心を許してくれるところとか、不器用でどんくさいところとか、ミュージモンとドカモンが「庇護欲をそそる」(←意訳)って言ってたのも分かりますね。

レギュラーキャラなんですけど、レギュラーから外れそうな立ち位置が惜しくもあり美味しくもあるキャラクターだと思いました。

アプモン23話感想

 最近youtubeどうなっちゃったわけ?分刻みで固まってホントイライラする。お手軽さが売りのyoutubeに読み込みの速さ取ったら何が残るんだよ…アホか。

 

 まあどうでもいい愚痴はこのくらいにして。

 

 今回は敵側の幹部、ミエーヌモンとの決戦です。極みアプモンへと進化したミエーヌモンによって仲間のアプモンを操られたハルたちは絶体絶命の大ピンチでした。そこに駆け付けたのは、前回極みアプモンを極めた、レイとハックモンのコンビ。

 この戦闘でハックモンの極みアプモンの能力は初披露となりましたが…その能力は治癒。ミエーヌモンの操る能力は、相手の身体に傷をつけないと発揮できないようなので、極み進化したハックモンとは相性最悪です。

 一気に形勢逆転され、ミエーヌモンは敗れました。

 

 今回は、そうですね…ミエーヌモンに辿り着くまでの小ボスとの戯れや、ミエーヌモンとの戦闘シーンがかなりローテンポでイライラしました。「味方を操られているんじゃ攻撃できない…!!」「俺たちに構わないで攻撃してくれ!!」っていうやり取りは必要なものなんですけど、あまりにも会話が長引くとやっぱりウザいですね。

 しかし、ピンチに駆け付けてくれたレイ&ハックモンのコンビは普通に格好良かったと思うので、プラスマイナスで比較的プラスの印象で結論がでました。

しかし、一つだけ突っ込んでおきたいことが。

 

 ワルダモンの能力、リバイブモンの能力から逆算しただろ!!

 

 ってことですかね(笑)

 あ、ワルダモン、リバイブモンはそれぞれ、ミエーヌモン、ハックモンの極み進化形です。

 悪いことだとまでは思わないけど…あまりにも単純だと、やっぱり突っ込みたくなるじゃない?笑

アプモン22話感想

 今週のアプモンは…レイのアプモン、ハックモンのパワーアップ回。20話、21話と極みアプモンへのパワーアップ回が続きましたが、その流れの延長線上にある話ですね。

 前回の感想で、アプモンが極み進化をするにはアプリンクの相手になるアプモンのご機嫌を取らないといけない、という風に書きましたが、ここに来てまさかの第二の選択肢が浮かんできました。それは、相手になるアプモンをコテンパンにやつけること。

 ここで、アプモンの設定についてちょっと整理しましょう

 アプモンは、戦闘に敗れてしまうとアプモンチップと呼ばれるDSのカセットみたいなものに姿を変えてしまいます。そして、主人公たちはアプリドライブにそのアプモンチップをセットすることで、アプモンを具現化したりアプリンクの能力を使ったりすることができるわけです。

 ということは、戦闘に勝ってアプモンチップの姿へと変えてしまえさえすれば、相手のアプモンの意思に関わらず、アプリンクが可能なわけです。

 そして、それをやってのけたのが、今回の主人公レイくんでした。

 

 さてここで、本編の内容を振り返ってみましょう。

 今週は、レイの過去と、パワーアップイベントとなっていましたが、その具体的な内容は…

 

リヴァイアサンに攫われた弟のはじめを追っていたレイは、ついにリヴァイアサンの居城、ディープウェブの存在に辿り着きますが…逆に、リヴァイアサンに自らの正体を探られそうになってピンチに陥ります。そこで助けてくれたのがハックモン。ハックモンは、レイがリヴァイアサンを追っている目的を知っていました。ハックモンもリヴァイアサンについて、「どうしても許せない」とすら思っているようです。レイのハッキングの能力を買っているハックモンは、目的は一致するはずだとレイに協力を持ちかけますが…レイは「誰も信じない」とそれを拒否しました。

その後、リヴァイアサンに辿り着くための鍵になるアプモン、デジップモンのところへ一人で辿り着きます。しかし、人間のレイが叶うわけも無く、返り討ちにされかけてしまいます。そこに駆け付けたのがハックモンでした。結果、何とか逃げ切ることができました。

この一件を通じて、友情っぽいものが芽生え、晴れてバディとなりました。

そしてそれから時を隔てて今、ハックモンの極みアプモンの相手がデジップモンである、という事実がハックモンにより明かされました。レイはハックモンをパワーアップさせるために、デジップモンにリベンジに向かい…

 

というような感じ。

 

他の三人の展開と違った種類のものになっていたので、この展開の方が違和感を感じてしまうのですが…むしろ、こっちの方がしっくりくるような気がします。敗れたアプモンはチップに姿を変える、という世界では、デジップモンの力を手に入れるために討伐に向かおうというレイの思考はやはり自然なように思われます。

 

 一応、最終的には、デジップモンはレイとハックモンの力を認めたようなセリフを言っていました。その点、つまり「極みアプモンの相手から気に入られた」という結果だけ見れば、他の三人と一緒なのですね。しかし、明確に違う点が一つ。

 それは、レイが、ボコボコにしてやろうという意思を持ってデジップモンのもとに向かったこと。デジップモンと再会した際に「俺のアプモンバンドのコレクションに加わってもらう」と挑発していることからも、やはり最初っからデジップモンを倒すつもりだったようです。「極みアプモンを極める」ために「デジップモンを倒す」という、目的と手段が与えられた上で、それに向かって頑張ったのって、主要四人の中ではレイだけでした。

 他の回とくらべて今回の話がしっくり来ていたのは、こういう事情もあると思いました。

 

 

メモ

 設定的に矛盾しているのでは?と思うところが細々と他にもあったことにはあったんですけど、まあそれはいいです。

 そんなことよりも、デジップモンのキャラ付けと、デジップモンとの戦闘が面白かったです。

アプモン21話感想

 今週のアプモンの感想は…可もなく不可も無く。こう書くと、今週の内容はつまらなかったというような印象を受けるかもしれないですけど、つまらないこともありませんでした。こういうところを踏まえた上でやはり可もなく不可も無くって感じです。

 

 さて、今週はエリメイン回なんですけど…

 

 アプリ山470の選抜をかけて、エリが猛特訓する話。エリを特訓するのはコーチモンというアプモンなんですけど、コーチモンはリヴァイアサンの手下のミエーヌモンの直属の部下。勿論、エリの特訓も、エリを陥れるための戦略みたいです。

 特訓メニューとして無茶難題を押し付けるコーチモンでしたが…へこたれないエリの熱い闘志によって己のコーチ魂に火をつけられてしまったコーチモンは、ミエーヌモンの部下をやめてエリに寝返りました!!

 そしてなんと…コーチモンは、ドスコモンが極み進化するために必要なデジモンだったのです!!

 

 というような話。

 コーチモンがドスコモンの極みアプモンだっていう設定自体は意外性があって面白いんですけど、エリがそもそもそんな熱血キャラじゃないので、ちょっと展開を極み切れてない感じがしました。なんかイマイチ盛り上がりに欠けると思って観ていましたけど、問題点はココですね。

 「普段はクールな女の子だけど、アイドル関連のことになると一変して熱血キャラになる」っていう風にこれまで描かれていたなら、彼女のギャップとして魅力的に見えた話だとは思います。しかしなんせ、日常会話で突っ込まれることも突っ込むこともありーの、冷静なお姉さんキャラかと思えば小学生のアストラとの喧嘩仲間として描かれることがありーの、占いにのめりこむ描写ありーの、といった感じなので…「ああ、またいつもの暴走か」って思ってしまって、イマイチ展開に入りきることができないんですよね。

 エリのキャラ設定の土台の脆さはこのブログ内でも何度か言及してきましたけど…こういう話があると、やはり勿体ないと思ってしまいました。

 見切り発車は危険ですね。

 

 ところで、全く別の話になりますけど…

 

 極みアプモンって、かなり設定があやふやなんですよね。

 そもそも極みアプモンの存在が明かされたのは、16話、つまり今から5話前の話でのことです。このときはハルの相棒、タイムモンが登場して、自らがドガッチモンの極み合体の相手であることを明かしていましたが…ここで、彼は「自分が認めた相手じゃないと極み合体しねーよ」というようなことを言います。

 つまり、極み合体をするためには、相方のアプモン(タイムモン)のご機嫌取りをすることがカギになります。アプリンクできるアプモンは一種類のみ、と物語のかなり冒頭の方で明かされているので、絆が芽生えたアプモンとなら誰とでもアプリンクできるって話ではないんですよね。また、ハル、エリ、アストラそれぞれのデジモンの極み進化の回を観直しても、パートナーデジモン、あるいは人間が成長しないと極み進化が発動しない、というわけでもないことが明らかです。やはり、極み進化をするために必要なアプモンに気に入られることが絶対条件、と考えてよさそうです。

 おかしな設定ですね。

 一応言っておきますけど、これ、公式な設定じゃないです。あくまでも、物語の展開から逆算するとそういう結論になってしまうよ、って話です。

 じゃあなぜ、そんな設定が生まれてしまう物語の流れができあがってしまったのか、といいうことになってきますけど…16話の影響が大きいのかな、と思います。

 16話でタイムモンは「今のお前たちとじゃ極み合体できない」と言いましたけど、その理由については全く説明しませんでした。そうなってしまうと、もう理由を補足する機会って与えられないんですよね。

 いざパワーアップ回に突入!!というタイミングで理由を付け足すのはかなり無理があります。5話という短い期間で三体のアプモンがパワーアップしたことを考えても、脚本家同士の連携は取れてないと考えるのが自然でしょう。片や「極みアプモンに気に入られたから合体できたんだ」という話になってしまい、片や「人間が成長したから合体できたんだ」っていう話になってしまい、片や「いやいや、ベースのデジモンが強くなったから合体できたんだ」って話になってしまうと混乱を招きかねないので、それを避けるためにも具体的な理由については言及しないのが利口な選択なんでしょうね。

 結果、確かに大混乱は回避されていたとは思いますけど…霞がかかったようなボヤボヤっとした印象が残る三大パワーアップ回となってしまいました。

 見切り発車って危険ですね。

 はやり、結論はコレに落ち着きます。

アプモン20話感想

 さよならアストラ!? ドリーモンの悪夢!

 

 アストラのメイン回。父親から「京都の寺に修行に行かないか」と提案されるシーンから物語はスタートします。

 父親が過労で倒れてしまったこともあり、アストラは自分の将来について真剣に考えました。自分が家を継がないと、歴史のある茶道の家元が潰れてしまう。それは阻止したいと考えるものの、アプチューバ―を止めたくもありません。

 そこにドリーモンが表れて…

 

 というお話

 

 ちょっと順番を飛ばして結論を出してしまったかな、と思いました。アストラは世界を救うために今京都の寺に修行しに行くわけにもいかないにも関わらず、その事情を完全に忘れて個人的な将来について考え始めてしまっていました。「将来について悩む」お話であるはずなのに、結論ありきで進んでしまっていた感じが否めません。

 どうしても「今」アストラの将来について決定する必要があったのか?という疑問も残りました。例えば…「中学生に上がると同時に」くらいの時期で修行に行くのであれば、リヴァイアサンの事件が解決していそうなので、アストラに選択肢が生まれると思います。「今」アストラが将来について考えることへのきっかけは、父親が過労で倒れることで与えられているので、十分だと思います。また、京都の寺という遠方に赴くのであれば、それなりの準備期間も必要なこと。そういった事情も考えてこれくらいの時期の方が自然なのでは?と思いました。

 最終的に、アストラは、ドリーモンに見せられた悪夢の中で「飛鳥流アプチューブ茶道を確立する!!」という結論に達しました。「両方を取る」という選択をした理由が特に説明されないのはちょっと残念な気もしますが、悪夢の中での土壇場の根性には説得力がありました。もしかしたら、「両方を取る」という選択をしたことよりも、「両方を取るためにアストラがこれから何をするのか」というところが重要になるかもしれないですね。

 本日の感想をまとめると、「アストラの将来の話」として見ると微妙な話でしたが、「ミュージモンのパワーアップ回」として見るといい話だったと思います。言うのは二度目になりますが、アストラの根性には説得力があったと思いますし、パワーアップ回にキャラクターの将来設計を持って来たのも好印象でした。