アニメとかの感想書留

Twitter「@kanso_na_kansou」https://twitter.com/kanso_na_kansou カテゴリー一覧http://animekanso.hatenablog.com/entry/2016/04/07/124605

(セラクリ3期)第7話感想~おしまい~

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前期で皆の命を守るために死んだセーラープルートはネオクイーンセレニティの力であっさり復活。ちびうさとの感動の再会を消化すると、うさぎはプリンセスの姿に。

喉にとげとげが刺さりそうなネプチューンに代ってウラヌスが首を垂れてプリンセスに忠誠を誓うんだけど、平均以下のコミュニケーション能力しかない合計10人の会議で話がまとまるわけがなく、「俺たちに全部任せろ」と大口を叩くウラヌスと「力になりたい」と比較的まともなことを言うセーラームーンとで意見交換会は平行線。

 

そんなこんなでいつの間にか日付は変わり、ウラヌスたちが喋りきれなかった長い設定をTVやハイテクパソコンで説明されるシーンに移行。ルナやうさぎたちはちびうさに「友達のスパイになるように」と残酷な責務を平然と課すけど、これがまた割とちびうさはノリノリでOK!!

 

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一方カオリナイトは 占い→「ふしぎな力に邪魔された」→部下にセーラームーンたちを殺すように命令 と、トウモロコシを観客にいつもの殆ど独り芝居に専念。演出さんが頑張ってくれているおかげでそれっぽく強く見える悪役たちですけど

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↑俯瞰的に見ると弱そう。

 

そんなこんなでちびうさはほたるから遊ぼうと誘われてルンルンとその誘いに乗っかるんだけど、いつまでも待ち合わせ場所に来ないほたるを心配して家まで迎えに行くんだけど、そこでほたるのグロテスクな身体の秘密を発見。ちびうさはビックリして逃げてしまい、ほたるはちびうさに嫌われたと思い込んで内向的な絶望に浸るんだけど、残念ながら彼女の出番はここまで。

 

ウラヌスを狙って出陣したはずのウィッチーズ5の最後の一人シプリンは、不思議な力を使ってなぜか街の人たちを暴徒化させて、それを止めるためにウラヌスたちが戦うんだけど、残念がら完敗。戦闘始まってから負けるまでおよそ15秒。

製作者側の都合で特に意味も無い攻撃を仕掛けて来たウラヌスたちのことを根に持っているまことは「見捨てようぜ!!」って皆に呼びかけるんだけど、うさぎの一声でみんなも現場に参戦。ゲーセンの地下室から戦場の屋上まで移動するのにおよそ20秒。これまで屁みたな攻撃しかしてこなかった内部太陽系の戦士だったのに、助っ人の立場が逆転した途端に敵の攻撃を相殺するという快進撃。

しかしそれも三秒天下。銀水晶のオートディフェンス機能完備のムーンを除いてみんな敵に洗脳されて、絶体絶命大ピンチ!!

唯一戦闘能力のあるセーラームーンの攻撃が全く通じないという絶望的な状況の中、お互いに攻撃し合うセーラー戦士たちの心理を文学的に分析する余裕のあるセーラームーンが、不思議な力を発揮する素振りを見せて今回は終了。

 

はい、特に感想らしい感想は無い回でした。今回はなんかノリで感想を書いてしまいましたけど、もう最終話が終わるまで各話の感想を書くことは無いと思います。

それではまた会う日まで!!!!

 

 

 

 

(セラクリ3期)第6話 無限5

感想

最初の二話を前編・後編と言う括りにしてしまったため、5話が4で6話が5でとなんだかややこしいことに。最初の二話を前後編のくくりにすることに強くこだわらざるを得ない程重要な伏線やら何やらが集約されているならとにかく、そんなものはあるわけないし、そもそも、最初の二話は「状況に流されるままうさぎたちが変身して敵を倒す」って定型は他の話と全く変わらないものになっているので、この二話が二つで一つになっているなんてことは言われなければ全く気付きません

タイトルのつけ方に関してもっと言ってしまえば、セーラームーンcrystalって

 

Act○○(←全体を通しても話数) □□(←サブタイトル) △△(←サブサブタイトル)

 

という表示形式になっていて、毎週代り映えのある部分って、右下にちょこっと小さく書いてあるサブサブタイトルしか無いんですよね。

う~ん。

サブタイトルに独創性を持たせるのは悪いことじゃないと思いますけど、こういうタイトルのつけ方って果たして独創的と評していいものか。

一話完結を積み重ねる物語であっても、全体を通して一つのテーマを描こうとする物語であっても、いずれにしても「一話』という区切りは確固として存在するのであって、タイトルはその区切りを代表する『顔』のようなもの。レンタルショップでDVDの裏側を見たときに「観てみたい!」と思う方向に心を動かすようなものであったり、Wikipediaで書くわ一覧を見たときに「この話は面白かったなあ」と思いをはせたりするようなものが、サブタイトルとしてはふさわしいです。しかし、あくまでもこれは理想論なので、そんなサブタイトルのつけ方は狙っても中々できるものではないし、たとえキャッチーなものでなくてもそれに腹を立てることではありません。

じゃあ、どうしてこのアニメに関してはサブタイトルごときに腹を立てているかって?そんなの決まっているじゃないですか。視聴者を端から相手にしていないからです。視聴者を意識していたら、こんな不親切な設計にはならないと思います。

大切なことなので繰り返しますけど、サブタイトルに独創性を持たせることは悪いことではない、むしろ大切なことだと思います。しかし、独りよがりでお洒落を追求したようなサブタイトルを独創的と評していいものなのか。(これを独創的と言ってしまったら、他のアニメに失礼なレベルだと思う。)

まあ、ここまで叩いておいてアレなんですけど、一応このタイトルのつけ方にも利点は無い訳ではないです。「先頭に『無限』って文字が見えれば第三期だな」って判別ができるので、Wikipediaとかで各話リストを開いてみる分には便利ではあります。本編では、あまりにも目立たないタイミングで目立たない位置に目立たないフォントで記されているので見落としがちですが、サブサブタイトルが本来サブタイトルが担うべき役割を一応背負ってはいます。Wikipediaのように、一律の文字の大きさでサブタイトルの横に記載された表形式で見ると、ちゃんとサブサブタイトルもその役割を全うできているでしょう。まあ、それを本編でやらないと意味が無いと私は思いますけどね。

でも、「サブサブタイトルがサブタイトルの役割を担っている」って言っておきながらアレなんですけど、サブサブタイトルのつけ方にセンスが無いことも否定できません。

今回のサブサブタイトルは『SAILORPLUTO 冥王せつな』だったんですけど、この題からして大活躍をするんだろうなと思われるセーラープルートこと冥王せつなさんなんですけど、うさぎたちと関係のないところで植物鑑賞をしているうちにひっそりと死にかけたおばさんで、いつの間にか息を吹き返して唐突にラストシーンで登場すると、必殺技を打って一言喋って終わりというものスゴく影の薄い控えめなキャラクターなんですね。当然、タイトル映えなんてしないわけです。まあ、だからと言って他に活躍をしたキャラクターがいたわけでも、物語的な見せ場があったわけでもないので、他にどんなサブタイトルにしたところでしっくりはこなかったと思いますが。

 

 

奇天烈シーン大百科

Act.1

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車のフロントライト敵の大ボスが「セーラームーンたちが滅茶苦茶強い」的なことを言ってますが

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敵の雑魚幹部に一掃されます。

いつもの

 

Act.2

ちびうさにとって大切な友達とは、という話の流れで名前が挙がったのが「ほたるちゃん」。

どんな人なの?と友達に訊かれたちびうさの答えは「神秘的で綺麗な人」。ほたるの長所を褒めている、っていうニュアンスでもないんだよなあ。

 

Act.3

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「同じセーラー戦士なので、どうしてこんな、喧嘩してるみたいな状態、続けなきゃいけないのか。二人に会って、ちゃんと話がしたいの」

珍しくまっとうなことを言ううさぎでしたが

まこと・亜美「いっけない。部活行かないと」

 

エッΣ(゚Д゚)(何が起きた???)

 

うさぎ「二人とも、冷たーい」

まこと「なるようにしかならないさ、うさぎ」

亜美「あたしたちは、今できることをした方がいいわ」

 

カオスな会話が。

「なるようになる」ように努力した方がいいと思うし、うさぎはまさに今、「今できること」をしようと二人に話を持ちかけたんじゃないのかな?

 

その後も立て続けにまことが「あたしたが今しなくちゃいけないことは、敵の手が広がるのを食い止めることだよ」とかほざいてますけど、そのためにもウラヌス・ネプチューンと共闘関係になるようにお願いしたほうがいいんじゃないかな?

 

 

Act.4

ちびムーン「あたしも力が欲しい。せーらムーンを助けて、一緒に戦いたい!!」

強い願いからちびうさはロッドを誕生させて、必殺技を放ちます。

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「ピンクシュガー・ハートアタック!!」

ロッドから放たれたハート型の光線が、敵のテルルンに向かいます。眩しいばかりの輝きに周囲は包まれて、これにはさすがのテルルンと言えども圧倒・・・・・・されません(笑)

 

全く効きませんでしたナンデヤネン!!

(セラクリ3期)5話・無限4

あらすじ

みちるとはるかの登場によりうさぎとまもるが喧嘩したりイチャイチャしたり忙しい一方、敵動きを探ろうと一人セーラーマーキュリーが無限学園に乗り込むんだけど、敵に一方的に返り討ちにされてピンチな状況の中、助っ人に参上したウラヌスとネプチューンに敵を退治してもらってめでたしめでたし。

 

感想

恋愛という二文字に全てを支配されているうさぎの脳の構造が気になる。

いや、「身を粉にして働く正義の味方なんだから恋愛なんてしてる暇はねーんだよ」っていうことを言いたいわけじゃないですよ。ただ、肝心の主人公のうさぎが恋愛しか眼中にないから、この先どういう風にして悪の組織と立ち向かうってシナリオを展開するのか見ものですけど。

まあ、多分、戦士の使命に関する部分とか、シリアスなところは他のセーラー戦士たちに全てを背負わせて、主人公のうさぎはそれと一切関係の無いところで恋愛の三角関係に苦しんで、最後の最後で幻の銀水晶の力を引き出すための召喚獣として「それらしい良いこと」を言う無個性の正義の味方にされるんでしょうね。今回の話、「うさぎが誰よりも早くウラヌスの正体に気付いた」って展開があるんですね。普通この流れならウラヌスたちに協力をお願いするって展開なるんだろうなと予測していた矢先、「あなたは男なの女のなの?」って台詞をうさぎが喋らされたときには「そうきたか!」と思いました。この物語を考えた人は、意地でもうさぎを能ある脳なしプリンセスに仕立て上げたいらしい。

旧作のセーラースターズと殆ど同じ過ちを繰り返しているって言うね。

まあ、そもそも、セラクリの「はるかがうさぎに恋をする」って展開も、旧作の「セイヤがうさぎに恋をする」って展開も、そもそもうさぎに納得できるようなモテ要素が皆無だって点で、出発点から挫けているんですけど。何か運命的な出逢い方をしたわけでもないし、うさぎが絶対的な美貌を兼ね備えているってわけでもないし、自然と心が魅かれるような明るさだったり魅力的な考えを持っているわけでもありません。セラクリに関しては、ゲームセンターで出会ったってだけの関係で、それ以上に深くかかわることなんて1ミリたりともなかったはずなのに、前回のラストでははるかことセーラーウラヌスがいきなりキスを仕込んでくるという超驚愕吃驚展開。セラクリ三期の感想を書き始めてから何回使った言葉かわかりませんけど、「常軌を逸している」以上にピッタリくるようなフレーズが見当たりません。

旧作のセーラーウラヌス・ネプチューンも、気持ちミステリアスな空気をかもしだす役割が与えられているところとか、その場しのぎの盛り上がりを演出するだけのキャラクターと言う意味では、物語の進行と共に「行動に一貫性が無い」キャラクターに成り下がってしまってはいたんですけど、セーラームーンクリスタルではうさぎと衛の恋愛模様をかき乱すために用意されただけで「行動に一貫性が無い」キャラクターになってしまっているっていう意味では共通しています。まあ、セラクリの方はまだ物語が完結していないのでまだ結論を出すのは早すぎるんですけどね。「最低限の整合性」が欠落している1~4話を見せつけられて、最悪に備えて腐しておきたい心境になっているわけではありますけど。

 

さて、ウラヌスとネプチューンのことばかり書きましたが、設定上はセーラームーンを助ける4戦士がセーラームーンに助けられる奇天烈な展開とか、問題点は探そうと思えばいくらでも見つかります。どのシーン、どの台詞をとっても突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める、っていうのがセーラームーンcrystalのスゴいところですが、まあ、(色んな意味で)面白いと思ったところだけピックアップして書こうと思います。

 

 

みちるさんの音波攻撃

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完全に一致。

っていうかこういうのってさあ

 

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基本的に悪者とかネタキャラのすることじゃないの?

 

 

ルナ「あの二人は、本来ならこんなところに居るはずがない戦士よ」

前回、後姿を見ても検討もつかないようなことを言ってたのはどこの誰でしたっけ?ウラヌスとネプチューンの正体について知らない体を装っていたルナさんですけど、別に彼女たちの正体を前回バラそうが今回バラしていようがシナリオ的には全く影響はないんですけどね。

まあ、そんなことはさておいて。ルナの言葉を受けてうさぎが「あの二人は敵じゃないよね?仲間の戦士だよね?」って必死になるシーンがあるんですけど、正直、「はるかとみちるを仲間だと信じたい」うさぎの心情が理解できません。数日前に知り合ったばかりで、たった二三言挨拶を交わした程度の付き合いの人間に、必死になるほどの強い思い入れを抱く理由が分かりませんでした。

ルナや他四人のセーラー戦士たちが、はるかとみちるを敵じゃないかって疑う理由もわかりません。だって、ルナの解説の「ウラヌスとネプチューンはプルートと同じ位置づけ」っていう説明は「敵じゃない」って暗に説明しているようなものなのに。雁首揃えてアホですか?

 

 

ちびうさ「立派な戦士になるまで帰らない」

立派な戦士って何よ?

ちびうさがホームシックになって泣くシーンでの台詞なんですけど、ちびうさが現代にとどまっている理由も特にないんですよね。

 

 

亜美「動物実験室!?」

なぜ分かった?流石IQ300

いやあ、ちびうさはほたるから「パパが学園で怪しげな動物実験をしている」って教えられているから、この部屋の中に入った瞬間そういう発想が出て来てもおかしくはないんですけど、亜美ちゃんはそこら辺の事情は一切知らないことになっていますからね。

まあ、そんなことは割とどうでもいいんですけど。それよりも問題なのは、これまでうさぎたちが戦ったダイモーンは1匹の野良猫を除いて全て人間が改造されたものだったので、正義のヒロインならここで「酷いことをする」とか「助けなきゃ」とかそういう感想が無いとおかしいわけですよ。まあ、これまでの話の中でも「人間が化物に改造される」っていう外道な戦法に一切の感情の起伏を示してこなかった連中なので、今更「かわいそう」とか言い出しても唐突感は否めなくなりそうですが。

 

 

うさぎ「助けてくれたの?私たちを」

ここまで行くと細かい突込みになってしまうような気もしますが…。

秘密基地でのルナや他セーラー戦士たちとの会話を聞いている限り、うさぎはウラヌスとネプチューンを味方だって信じたいような感じだったんですけど、この台詞を聞いている限りだとウラヌスとネプチューンを敵だって疑っている感じなんですね。「やっぱり、味方だったのね」って台詞にならないんだなあ、と思いました。

 

 

 

 

セーブポイント

あらすじ

サライムシにさらわれたディアンシーを追っているうちにドドロを目覚めさせてしまったという物語。

 

遂にこの映画の感想を書く時が来たか…。ポケモン映画はヤバくつまらないのは多いんだけど、xy編で多分一番つまらなかったと思われる。劇場で鑑賞したんですけど、放映後に隣に座っていた小学生が「あー、やっと終わった」って言ってDSを取り出したその時の光景をかなりはっきりと覚えている。

 

 ポケモンの映画は、予算をふんだんに使ったよく光るよく回る作画だけが見どころなのに、ディアンシーの映画に関しては印象に残るアクションシーンというものが一切無く、その上テンプレートを張り付けたようなガールズトークが多く、拷問に等しいほど退屈。全編にわたって、ディアンシーを狙う怪盗たちから逃げ回るというのがシナリオの主軸になっているんですけど、サトシとのポケモンバトルで普通に負けてしまうようなポンコツ集団なのでスリルなんてものは全く生まれないので、彼らから逃げることの必然性も無いしスリルなんてあるわけがない。TV版のロケット団との馴れ合いのシーンだけをひたすら引き延ばし、繰り返しているような異常事態になっていました。

しかしこんなのはまだまだ序の口で…。

 

メレシー

お姫様ポケモンディアンシーのお供のポケモン三匹、それがメレシー。ディアンシーは口うるさいメレシーと一緒に居るのが心底嫌になり、こっそり隙を観て逃げてしまいます。

セレナたちとショッピングをしてウキウキ気分なところメレシーたちに見つかって、サトシたちに「追われている」と意味ありげな台詞を投げかけて、ディアンシーは彼らから逃げようとしました。

まあしあかし、このシーンも狂っているというか。メレシーの歩行速度なんて陸ガメとどっこいどっこいなのにさあ、そんな奴らから逃げ回るアクションシーンなんて作って本当に何がしたいの?って正気を疑うレベル。

 

サイホーン

悪い怪盗たちに襲われてピンチ!!そんなとき主人公たちの目に飛び込んできたのはサイホーン牧場。サイホーンレーサーとしての素質が抜群のセレナはサイホーンディアンシーを乗せて遠くまで逃げることができました。

ってなんでやねん!!あまりにも都合よく登場するサイホーン牧場に噴き出しました。

(セラクリ3期)第4話・無限3 感想(?)

感想

このアニメ、「セーラー戦士に変身して敵を倒す」っていうノルマを課せられているものの、「一話完結」なお話の作り方をされていません。あ、私の言う「一話完結」とは、1話役20分の尺の中で起承転結をつくることを目的として作られたお話のことで、「セーラー戦士に変身して敵を倒す」っていう各話に課せられたノルマと言うべきプロットに忠実でも、お話の中身がちゃんとそこで完結していないものは「一話完結」とは呼べません。

まあ、こういう切り出し方をしたらもう次に言いたいことは大体予想は着くと思いますけど…

「何となく毎回同じ展開をプロットの中に盛り込めば一話完結の日常回だろう」みたいな安直な発想にとらわれて、一つのテーマをまとめるという一話完結の本質を見ようとしないアニメって結構あるんですよね。まあ、セーラームーンcrystal(というよりも原作???)もその一つなわけだけど。

どうしていきなりこんな話をしたかというと、私自身、「一話完結」の物語には思い入れがあるんですよね。「今日は主人公が仲間と喧嘩する話」「今日は主人公の今生の強さを見せる話」「今日はある人の優しさを描く話」って言うふうにまとまってると、分かりやすいじゃありませんか?一話一話、作り手のペースに乗っかって一喜一憂して楽しんでいるうちに、気付けば物語的な世界観が広がっている。そういう話の作り方って、私みたいにあまり頭を使いたくない人にも優しくて、「『物語を楽しむ』ことへ対する入り口が広い」っていう意味で万人受けする構想だと思うんですよね。まあ、最近特に思うことなんですけど、「一話完結」っていうことへの魅力を忘れて、何となく一話完結っぽい流れをつくることでいかにも「お話として成立してますよ」みたいに装うことが、ちょっと悲しいと思う今日この頃。セーラームーンcrystalっていうダメダメな内容を見たら心の奥にくすぶっていた不満が表面に上り始めた次第です。

まあ、アニメ、特に深夜枠では珍しい現象じゃないんですけどね。まあ、セーラームーンcrystal含め、そもそもあの枠のアニメはお話を作ることなんて端っから問題にしていないので、問題にするだけ虚しくなるだけだとは思いますけど。

セーラームーンcrystalは面白いアニメですよ。Twitterとかで話題にして友達と盛り上がる分にはね。「作画が綺麗!」「はるかさんの設定スゴすぎ!」「ほたるちゃん厨二すぎるwww」って瞬間瞬間盛り上がったり、ブランド力があるから他人と話題を共有できるっていう面では便利なツールだと思います。ただ、お話として完成度が低い、というかそもそも作品としての体をなしてない作品なので、やはり真の意味で万人受けする内容ではないと思いますけどね。「話題性を前面に押し出して、ヲタどもから金を吸い上げよう!」っていう目的からすればセラクリの企画って理にかなったものではあるんですけど、まあ、熱が冷めてしまえば忘れられてしまう程度のものになってしまいますね。

 

次につなげる物語

まあ、上の内容で今日語りたい内容は済んでしまったんですけど、たったこれだけ書いて終わるのも寂しい気がするので少し付け足しますね。

セーラームーンcrystalって追加戦士が一度に三人も登場する、っていう、「正しい」追加戦士の使われ方をすれば物語的には一つの山場を迎えているんですよね。しっかしこうにも盛り上がらないのは、追加戦士が登場して輝くような土壌がこれまでの積み重ねで皆無だからでしょう。物語的に「次はどうなるんだろう?」「主人公たちはどんな結末を迎えるんだろう」っていう期待があってこそ、『謎』っていうのは輝くものなんだなって思いました。

あ、まあ、これは特殊な考えなんですけど、私はこの手のアニメについて、キャラクターを動かすのは初期設定、物語を生み出すのはキャラクターだと思ってます。そこら辺の順序を守ってさえくれれば、視聴者としては頭に入りやすい内容になるんじゃないか、というのが現段階での実感です。逆に、設定で展開を動かすような色々とすっ飛ばした展開にすると、まあ、セラクリを見て分かるように、残念賞になる確率UPですね。

 

っていうか4話本編の内容について全然触れてないや。

(セラクリ3期)第3話 無限2

ということでセーラームーンcrystal感想第三幕!

 

私のような忘れっぽい視聴者を気遣ってのことか、まずは前回のおさらいからスタート。前回は謎の新たなセーラー戦士が登場したところで終わったんですね。

 

追加戦士の使い方がなってない、ってこのブログ内で突っ込んだのを私も思い出しましたよ

 

そして場面は変わって、土萌ほたるがセーラーちびムーンの怪我を治すシーンからスタート。ちびうさの怪我を治したほたるは「不気味よね。小さいころからこんな力があるの」と自虐的なことを呟きます。

 

割と最近、旧作のセーラームーンSを鑑賞してきた者として、このシーンに補足を加えすね。旧作では、ほたるには「得体のしれない(不気味な)力を持っているため、みんなから避けられて孤独な環境にいる」というバックグラウンドがあり、友達というものに強いあこがれを抱いているんですね。「ちびうさと友達」になるっていうことは、孤独な生い立ちのほたるが自分を肯定できたり、積極的な強い子に育つための意味のある展開になっているんですね。

「敵の攻撃から守ってけがをしたちびうさをほたるが助ける」っていう二人の出逢い方は旧作も同じなんですけど、自分のことを「不気味」と言うほたるにちびうさは「そんなことない」「素敵な力だよ」と言うシーンがあって、ほたるがちびうさに心を許す理由になるような描写になっているのですが………

 

この文章の流れだと、次に私が何を言いたいのか大体予想がつきますよね。

 

セーラームーンcrystalにはそのような描写は一切ありません

「ほたるが怪我を治療する」→「ほたるが立ち去ろうとする」→「ちびうさが『名前を教えて』と言う」→「ニッコリ自己紹介」という色々すっ飛ばした展開に。

まあ、普通こういう流れだったらちびうさの「ありがとう」の一言でもあるもんですが、そういう人間らしい会話はあるわけがないんだよね。

 

まだ始まってから2分と経過していないんですけど、前回の内容を観たときに腹をくくったので、こんくらいの事じゃ折れませんからね?

 

とか言いつつ、OPを挟んで場面は病院の地下室っぽいところが画面に映ったとき、正直うんざりしました。

 

な~んかさ、初めて出て来る舞台背景に対して「どういう場所なのか」って説明らしい説明が無く当然のごとく話が進むからついていけないんだけど。まあ、旧作のセーラームーンSの視聴者は、ってほたると土萌と教授とカオリナイトの三者が揃っているからここが土萌邸宅なんだろうな、って想像は簡単にできるんですけど、そういう手法ってなんかズルくない?まあ、よくある手法ではあるのかな。

漫画版のセーラームーンを一切見ていないので完全に憶測で語ることになってしまうんですけど、このアニメ、漫画版の内容を忠実に再現したものだとしたら、漫画版って結構ヤバくないか?

 

土萌邸宅の場面はもう少し続くんですけど、なんか「突っ込んでください」とばかりにデタラメな内容が続きます。

 

なんかいきなり発作を起こしているほたるをカオリナイトが心配して、それが土萌教授に取り入るためのカオリナイトの演技みたいなことをほたるは言い出すし、土萌教授に背を向けてカオリナイトはニヤリと笑います。

 

えっと、まず一つ、カオリナイト、割とガチでほたるのこと心配してたよね。土萌教授がいきなり背後から現れたときにびっくりしていたので、土萌教授に良いところを見せようとしたわけじゃないと思いますよ。

二つ、なんか当然のごとく土萌教授が登場しているんですけど、土萌教授、実は今回が初登場。これまでの2話で敵の大ボスの直の手下みたいな描写があったカオリナイトと仲良く自然と話しているんですけど、二人の関係性を説明するような描写は一切ありません

ほたるがカオリナイトに「パパに取り入らないで」みたいなことを言っているんですけど、「取り敢えず過激にしときゃ釣れるだろう」的な完成度が低すぎる昼ドラみたいな台詞で「ほたるの母親は死んでいること」「土萌教授がほたるの父親であること」「カオリナイトは土萌教授の助教であること」というキャラ設定が怒涛の如く明かされるという、地獄のような構図になっております。しかし土萌教授がデスバスターズとどういう関係を持つのか、どうしてかなり大物オーラを出していたカオリナイトが土萌教授に仕えているのかという根幹的な部分には全く触れず。大事な部分を隠して、ミステリアスな展開で視聴者を引き付けるような手法を取っているわけでは決してないし。これもまた「『セーラームーンS』を観た君は分かるよね?」的な投げやりな描写で、正直げんなりします。

三つ。カオリナイトにつらく当たるほたるに土萌教授が「甘やかしすぎたようだ」とかいきなり言ってるんですけど、どう見てもほたるは甘えているわけじゃないですよね。「カオリナイト君にあまり失礼なことを言ってはいけない」とか、そういうことは言わないんだね。まあ、自然な会話何て求めるだけ無駄なのかもしれないですけど

そして四つ目。前回観たときも思ったんですけど、ほたるちゃん、発作起こしている割にはちびうさの手をパシンと叩いたり、カオリナイトを払いのけたり、めちゃめちゃ元気そうなんだけど。

はっきり言いますよ。セラクリのほたる、病気持ちっていうよりも、中二病って印象の方が強いです。

 

そんなこんなで、場面は変わって、ほたるはどこかのベッドで横になっています。父親が「お守り」と言ってアミュレットを渡しました。ほたるの発作は不思議と治まります。

 

場面は変わって、地下室の秘密基地で例のセーラー戦士について会議中。Newセーラー戦士も危険だけど、みちるとはるかも要注意人物だ、という話に話題がシフトしました。一方ちびうさは部屋の隅で「ほたるちゃん、きれいな子だったよね」と頬を赤らめて独りで回想中。

 

あのさ、ちびうさが発作を起こしていたほたるを心配する描写をテコでも入れないことは察したけどさ、最終回らへんで「私たちは最高の友達だよ!」とかそういう展開にするなよ!しそうだけど。

 

場面は変わって、カオリナイトは敵の本拠地の謎空間で前回のバトルの反省中。占いで一話で言ってた破滅の光の正体を掴みかけました。最初から占いしとけよ。

 

場面は変わって、衛はタリスマンという謎のものに関する予知夢を観ていた様子です。

 

場面は変わって、みちるとはるかがイチャイチャします。

 

場面は変わって、書店で土萌教授について調べている衛に、みちるが話しかけます。別に内容が無い会話なので、みちるがコンサートのチケットを衛に渡したことだけ覚えていればいいでしょう。

 

場面は変わって、うさぎはゲームセンターではるかと出逢います。「あなた、セーラー戦士なの?」といううさぎの問いかけにはるかは「何それ?」と言って笑って「お前たちもあの戦士ごっこしてんの?」と意味ありげな台詞を投げかけます。なんか画面の横からスライドしてきた無能4人がいきなり「うさぎに話しかけないで!」と切れてこの場面は終わり。

 

場面は変わって、うさぎたち5人は喫茶店で世間話し始めます。レイちゃんが、お清めするために山に入ったとかなんとか。

 

場面は変わって、またまた敵の本拠地。ユージアルとカオリナイトの会話。また「オースティー」と呼ばれる謎の専門用語の追加。とりあえず、なんかユージアルが悪いことし始めそうだな、って分かればいいです。

 

場面は変わって、レイちゃんは滝で修行中。うさぎたちがレイの誕生日を祝うために山まで来ました。

 

場面は変わって、レイの誕生会。まことは山まで家で焼いたケーキ(しかもムース系)を持って来たそうです。

ここで、近くの建物で無限学園の生徒たちが集まっていることが明かされました。レイは偵察も兼ねてここまで来たようです。

そんな独りで頑張るレイちゃんにまこちゃんは「水臭いなあ」と言うんですけど、レイちゃんは「嫌な予感がしたからみんなを巻き込みたくなかった」「特にうさぎは」と答えます。

えっと、実はレイちゃんの答え、答えになっているようで全く答えになっていません。地球を守るセーラー戦士として、嫌な予感がするなら仲間に協力を求めて解決しよう、って方向に気持ちが働かないのは変じゃないですか?レイの言っていることは、警察官が「覆面を被った男が銀行に入ったけど、皆を巻き込みたくないから独りで突入した」って言ってるようなもんですよ。

 

で、なんか結構距離のある建物から人の声が聞こえてきました。その建物(体育館?)は無限学園の所有物で、無限学園の生徒が合宿に来ているそうな。

なんか、話の流れだとココのレイの別荘(?)、レイが修行のため定期的に来ているような感じなんですけど、そのすぐ側に悪の組織の支部的なものが堂々と建っているって中々斬新な設定ね。

 

で、一同はその体育館に赴くことに。そしてはるかと出逢います。ココで本日一番胸糞悪いシーン。

なんかはるかとまことが柔道で対決することになるんですけど、まことは何を根拠にか超自信満々。表情にも出てしまうくらい、はるかのことを舐め腐っています。しかし実際に戦ってみると背負い投げされて完敗。そこに美奈子たち仲間どもが駆け付けて「男が女の子に酷いことをする」と大抗議。

勝っても負けても態度が悪い、割と真剣に最悪の連中です。

まあ、このシーンははるかが男なことを強調したかっただけでしょうね。腹を立てるだけお門違いなんでしょうけど。

 

で、場面は変わって、夜中、ユージアルはキャンプファイヤーを囲む無限学園の生徒たちを洗脳してオースティーを回収します。

え?何を言っているか意味が分からないって?大丈夫、私も全然理解してないから。

 

で、マーズとジュピターが参戦。

ユージアル一人に一方的にやられまくった挙句、セーラーマーキュリーに危機一髪のところを守られ、おまけにセーラームーンは必殺技でワンパンKO。ユージアルは死にます。

なんか戦いの最中ユージアルが「我々はデスバスターズだ」って自己紹介してくれたおかげで、ようやく敵の組織名が分かりました。役に立つ情報じゃないけど。

 

で、なんか突然現れたセーラーウラヌスをセーラームーンが追っているうちに、ムーンはウラヌスにキスされて終わり。

 

2話の感想で批判らしい批判はもう書ききってしまった感があったので、今回の内容は力を抜いて見れるかな~と高を括っていたんですけど、前回に輪をかけて酷かったです。

 

まあ何が酷いって全部酷いんですけど、今回は特に、「分単位で前後の繋がりが全く見えないシーンに切り替わりまくる地獄のような構造」が目立つ内容になっていました。の~みそコネコネしたけど理解が追い付かないよ。

 

今日の感想、ほたるとカオリナイトのシーンに対して糞真面目に感想を書いた時点で、感想を書くことを色々と諦めました。一つや二つじゃ突込みが追い付かないデタラメすぎる内容が、さっきも言ったけど分単位で変わるんだもん。ちなみにここまで4500文字くらいなんですけど、あの勢いのまま書いていたら優に一万字は超えていたでしょうね、

それぞれ違う角度からアプローチできるような物語的な欠陥点なら私も書きごたえがあるんですけど、整合性がとれてないの一言で片付いてしまうので気力もほぼほぼ失せました。

 

さて、4話はどんな手法で来るのやら……。

(セラクリ3期)第2話 無限1・後編

 

 

まずは前回のおさらい。超絶理論によって、「先祖返り」と呼ばれる人間が化物になる現象は無限学園で起きているのではないか、という結論に達したセーラームーンご一行。

ラストは「行こう、無限学園へ!」という台詞で締められましたが、今回は月野家の和やかな日常風景からスタート。衛同伴で友達と遊園地に行くことをワクワクしているちびうさをうさぎが羨ましがります。

 

前回とは違う手法で視聴者を困惑させる開幕となっていましたが、安心してください。決して前回の話が無かったことになったわけじゃないですよ。OPを挟んで次のシーン、うさぎと衛が電話で会話をするんですけど、そこで「衛がちびうさを遊園地に連れて行く一方で」「うさぎたちは無限学園の調査をする」という明日の予定が明かされます。さらにはちびうさの向かう遊園地が無限学園と隣接しているという事実も。

 

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いや、ちょっと待てよ。自分は遊園地という安全圏に引きこもって、「人間が化物になる」「怪しい」土地にセーラームーンたちを向かわせる衛さんって。そもそも、そんな危険な土地にみらいの自分たちの子供を遊びに行かせるって。

まあ、一応このシーンは、衛が「何かあったら通信機でいつでも連絡しろよ」と言っているので、一通りのことに説明はつきます。まあ、説明がつくのは、衛がうさぎたちを守れるほどの実力があってのことなんですけどね。一度たりとも「格好良い!」と思わせるような活躍を見せたことが無いセラクリの衛がこの台詞を吐いても、「何かあったら助けてください」ってうさぎにSOSを送っているように見えるけどね。

 

で、場面は変わって、ゲームセンターの地下室の秘密基地でルナたちは未来装置を使って無限学園について調べています。無限学園は、天王府、海王府、冥王府と呼ばれる三つの埋め立て地に囲まれていることが明かされます。

 

調べてくれた情報ってなんかの役に立つとは思えないとか、そもそも、巨大地下室まるまる一つ占領するくらいのハイテクコンピュータなんて使わなくてもネットで検索かければ三秒で出てくるようなチンケな情報だとか、そういう突込みはしませんよ。

 

で、またまた場面が変わって、今度はデス・バスターズの本拠地の様子。前回は「二分間大ボスが矢継ぎ早に設定を喋りまくる」という使われ方がされた舞台ですけど、今回は「一分半の間にカオリナイトが設定を喋りまくる」内容となっていました。

セーラー戦士たちが自分たちの計画に邪魔な存在だということを部下のウィッチーズ5に教えたカオリナイトは、彼女たちにセーラー戦士たちを排除しろと命じます。そして、首を討ちとったものには、「命の源」である「タイオローンクリスタル」の恩恵を授かれる「マグス」の称号を授けると、「マグス」の称号を持つカオリナイトは約束しました。

 

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脈絡のない専門用語の乱立は、作品ののデフォに視聴者の目が行かないようにするための巧妙な囮です。「副社長が部下を副社長に任命(←譲渡じゃなくて“任命”だからね。ココ重要)する」くらいデタラメなことをナチュナルに言ってのけるカオリナイトさんまじリスペクト。

 

もうここまでで悪い意味でお腹いっぱいな内容になっているんですけど、まだまだCM含めてまだ7分しか経過していないですからね。末恐ろしいぜ!

 

ってなわけで気を引き締めて続きを鑑賞していくと、またまた場面は変わって、いつものうさぎたち5人は無限学園の正面までやってきました。亜美ちゃんは「空間がおかしい」、レイちゃんは「嫌な予感がする」、まこちゃんは「風がざわついてる」などと、それぞれ前世から引き継いだ力で無限学園を分析しているのですが、愛と美の星を守護に持つ美奈子はどんな力を発揮するのだろうと期待が高まる中、「また、誰かの視線」という焦点をずらされた台詞により誤魔化されてしまいます。愛と美の力なんて無かった。愛は幻。

まあ、突込みを入れましたけど、このシーン自体は、「キャラの個性を積極的に描こう!」って意思を感じられる数少ない良心的なシーンの一つです。

 

またまた場面は変わって、ちびうさと衛の遊園地シーンに。

見どころはね、セーラームーンcrystal第二期に登場した後輩クンがゲストてきなノリで登場するところかな。

「ちびうさが一人で無限学園に乗り込む」ための状況を用意するために作られたシーンってことだけ把握してればいいのかな。

それにしてもさあ、ジェットコースターに乗っているとき風に飛ばされた帽子を拾っいにちびうさが園外に飛び出す、なんて冗談みたいな下りよく真顔でやれるよな。

ジェットコースターの下りはまあいいとして、ちびうさが友達をそっちのけで帽子を拾いに行く理由がはっきりしないし。うさぎのママから買って貰った帽子だから拾いに行った、って後々ちびうさが独り言で説明してくれるんですけど、それなら最初の月野家のシーンで、りつこママからおニューの帽子を買って貰って子供らしくはしゃいで喜ぶちびうさの描写とか挟んでもらいたかったな。

 

ってな感じで、衛とちびうさは離れ離れになって、衛は子供たちを後輩クンに任せてちびうさを追いかけることに。

 

今度はうさぎたちの潜入調査の続きの様子が移されます。唯一変装ができるセーラームーンが無限学園の内部まで潜入調査するんですけど、学園内をあるいているうちにバイオリンの音が聞こえて、その音を辿って行くと満と出逢いました。

って書くとそれなりに筋は通っているような気がするんですけどね、うさぎが無限学園のどこら辺を歩いているのか、っていうところが全体的にボヤボヤっとしていて分かりにくい上に、みちるのバイオリンの音色を亜美達四人+衛+ちびうさが聞きつける、という描写があるせいで、キャラクターたちの位置関係というものが混沌とした印象を受けます。

さらに、みちるはうさぎに「こわいもの知らずなのね、こんなところに来るなんて」「危険だわ」「いつか身を亡ぼすわよ」と一方的に語り掛けたり、どこからともなく現れたはるかが亜美達四人に「あまり首を突っ込まない方がいい」「今日は無事に帰してやるけど、俺は容赦はしない」と一方的に忠告したりと、新登場人物は発言が軒並み電波、まさに世界はカオス一色。

 

そしてここで残念なお知らせ。まだ半分。

 

そしてCM挟んでちびうさ視点に移り変わるよ。無限学園内を歩いていたちびうさは、発作を起こしている少女とエンカウント。心配していると、そこに丁度良くうさぎが通りかかります。

「この子、大丈夫かな?」

と少女(ほたる)のことを心配して、ちびうさはうさぎに助けを求めるようにして話しかけますが、うさぎは心の中で

『この子、無限学園の制服』

と率直な感想を述べただけで、少女の発作については一切言及しません

 

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そこに現われたのは先祖がえりをした謎の怪物。今回は憑りつく器(そこら辺にいる野良猫)が違うから、強力らしいです。

戦闘中、謎の少女が巻き添えを喰らったり、それをちびうさが身を挺して助けたりと、アクシデントもありますがセーラームーンの新必殺技で撃退。そして戦闘終了後、謎の二人のセーラー戦士がひっそりと姿を見せつけるようにして立ち去りました。

 

新必殺技の見せ場も、追加戦士の使い方も、なんもわかってねーな!

 

謎の少女は謎の力でちびうさを治療して、万事解決めでたしめでたし。

 

 

えっとね、前回の感想の最後に「下校途中で化け物を倒した」以上でも以下でもない話、ってまとめましたけど、今回は「無限学園で化け物を倒した」以上でも以下でもない話。

二話でここまで文句を言わせる作品も珍しいな。まあ、厳密に言うと、前回と今回は前編後編という括りになっているので一話とカウントするのが正しいようですけど、言われなければ気にならない程度のことなので大した意味も無いんでしょう。

なーんかね、悪い意味でダイジェスト版を見させられているきがしたんですよ、先週の内容は。今度の敵は「人間の身体を化け物にさせる」っていう恐ろしく卑劣なことをするのに、周りの人たちは「へ~、先祖返りね」程度の淡泊な反応しか示さないし、うさぎなんて「(衛といちゃいちゃする)平和な日常を乱す」「私に課せられた試練」としてしか認識してないし。挙句の果てに、目の前で人間が化物になった現場の第一人者のはずのうさぎたち5人の戦士はこれまで「敵を殺すために」使って来た特高型の必殺技をためらいなく打ちまくるし。必要なキャラクターの描写をとことん省いて淡々と設定が羅列しまくられているせいで、感情移入しようにも主軸となる視点を持つキャラクターがいない、という物語的に致命的な状況が生み出されてしまっています。

まあ、結論を言っちゃうと、今週も魂の宿ってない操り人形どもがモザイク状に動きまくる構図は健在です。

まあ、先週はね、第一週ってこともあって、先はまだまだ見えないから多少の事には目をつぶってもいいな、って思ってたんですよね。主人公の目線から少しずつ謎が明かされて行くってスタイルじゃなくて、序盤に設定を散りばめまくって後々の展開でそれらが少しずつ結びついていくってスタイルを取るのかな、なんて思ってたんですよね。しかし、今週のあるワンシーンのお陰でそれが幻想だということに気付かされました。以下、そのワンシーンの台詞↓

 

カオリナイト「失敗作が世に出たようね。ダイモーンを開放するとは」

 

ここで先週の内容のおさらい

 

「空からダイモーンの卵が降ってくる」→「それに直撃した人間がダイモーンになった」→「ダイモーンにされた被害者が無限学園の生徒だった」→「朝のテレビ番組でダイモーンになってた人も無限学園だった」→ルナ「無限学園が怪しい!」

 

一方、先週の私の感想はこちら↓

 

えっと(四回目)、どこから突っ込んでいいのかわかんないですけど。まず、「先祖返りした二人の人間が無限学園の生徒だから無限学園が怪しい」って推理、無理ありすぎない?まず、ダイモーンの卵が空から降って来たのをうさぎたちは目の前で見ているわけだから、卵が直撃した二人の人間が偶然無限学園の生徒だった、って思考が流れるのが普通だと思うんだけど。まあ、百歩譲って、「無限学園が怪しい」っていう推理が未来装置を使って算出した信頼性のある情報だとしても、既に衛の知ってる人で「貴方、前世は王子様ね」とか言っちゃう滅茶苦茶怪しい無限学園の生徒がいるんですけど、そこに懐疑の念が向かないのはどうして?

 

ダイモーンになったたった二人の人間が無限学園の生徒だった、っていう理由で無限学園が怪しいなんて推理に飛躍するのはいくら何でも変じゃないか。しかも二人目の被害者何て、うさぎたちの目の前でダイモーンに変身することで「偶然化け物になっちゃいました」ってことが証明されたようなもの。それだけに、ルナの推理にゴリ押し感が前面に出た内容になってました。

まあ、でも、一応ファンタジーなんだし、ハイテク未来装置を使って導き出した結論の背景には、まだ描写がないだけで必然的な事実がいくつか隠れているんじゃないのか、って大目に見ることができたんですね。先週、無限学園の生徒にダイモーンの卵が直撃したのも、偶然にように見えて必然的な理由が隠れているのかも、それを秘密基地のコンピュータが感知したのかも、っていうことで一応は説明がつかないこともないです。

しかし、先週ダイモーンになったことが完全な偶然だったことが、カオリナイト自らの口から公式に明かされました。つまり、何も考えてなかったと。

 

ムカッ(^_^💢)

 

テーマナシ、キャラクター描写ナシ、整合性ナシ!

 

まあ、最初の“テーマ”って言葉はリズムを整えるために入れただけで、現段階ではどうなるか分からないんですけどね。けど、割と本気で、いつかこの三拍子が揃ってしまいそうな予感。

セーラームーンSも問題作でしたけど、全然かわいく思えるレベル。

ちなみに、旧作のセーラームーンSのみちるをはるかを「百合百合するしか能がない」キャラだと思っていますけど、セラクリのはるかとみちるは百合ですらないよ。そこらの男女カップリングです。数少ない見どころを畳みかけるように自ら潰していくスタイル。

 

まあ、目立つからって問題点ばかり指摘するのも良くないと思うので、良いところもいくつか挙げて行きます。

 

例えば、そうだなあ、そうそう、ムーンスパイラルハートアタックのバンクが比較的格好良く完成されてた!!

旧作のセーラームーンって、特に主役のムーンの必殺技なんて、わざとダサめに演出されているようなところがあるので、今の人形体形のセーラームーンで焼き直ししても、演出と画風が喧嘩するんじゃないか、って心配があったんですね。「月に代っておしおきよ!」がなんかスベってるなぁって印象もあって。

だけど上手く調和されるようにアレンジされていたので、良い意味で予想外でしたよ。よかったよかった。