アニメとかの感想書留

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アプモン47話感想

勇仁の真実

あんまり関係ない話

今週は大きく話が動きましたね。


ハルの親友、勇仁がアンドロイドであることが明かされ、また、ブートモンが勇仁の手に落ちました。この回を観た視聴者のほぼ全員はこう思ったでしょう、「知ってた」。

 

勇仁が人工知能なことはそもそも作中で隠す気が無かったので皆が予想していたことだと思いますけど、それでも割とショックは大きかったのではないでしょうか。私は結構ショックでしたよ。主人公のハルになんか感情移入してしまいました。
しかし、ちょっと我ながら、何故ハルに感情移入してしまうのか不思議でした。作中の空気キャラの筆頭のハルには、感情移入できる要素って何かあったっけ?という疑問が浮かびました。
答えはすぐに見つかりました。それは、ハルっていうキャラクターは、勇仁絡みの話では空気ではない、ちゃんと意思を持ったキャラクターとして描かれているからですね。
オフモンが参戦し、友人がアプリドライブDuoを手にした28話からしばらくは、勇仁やオフモンに焦点が当てられて話が進んでいくことになりましたが、勇仁の視点で、ハルは強く優しい人物であることがちゃんと語られていました。それまでの展開でも、見た目の印象や台詞から何となく「優しい」スタンスのキャラクターなんだろうなぁと思うところはあっても、あくまでも記号的なキャラ付けであるといった印象はぬぐえなかったんですね。でも、この辺りの勇仁関係の話で、そういった表面的なキャラ付けにも裏付けが取れたわけです。

 

ところで、私は物語を読んだり観たりするときは、常に意識しているわけではありませんが、キャラクターがどう描かれるかっていうところに焦点が当たります。実を言うとこれは、私が面白くないと感じた物語を後で分析すると、共通してキャラクターに中身が無いことが挙げられるというだけの話です。
でも、生きたキャラクターを描くことって凄く難しいんですよね。
例えば「悲惨な人生を歩んできた主人公だけど、自分の力で這い上がって幸せを手にする」ってストーリーだとしても、まず、物語として説得力を持たせようと思った場合、主人公の悲惨なバックグラウンドを説明することは難しいです。
例えば物語の冒頭で言葉で「主人公は幼い頃は貧乏していたので、毎日食べるものが無くて、お風呂にも入れなくて、殺人事件の濡れ衣を着せられて…」と説明されても、読者の感情に響くことは無いですよね。ふ~んと思うだけです。
状況を更にエスカレートさせてみて、例えば、「主人公は毎日ゴキブリを食べて生きてきた」とか言ってみたところで、やはり読者(というよりも私)の感情には響きません。
いや、確かに悲惨なんですけど、これらの事を悲惨だと感じるためには、まず主人公に感情移入する必要があるんですよね。だから、感情移入させるための説明としては不適切なわけです。

 

自分で書いていてゴチャゴチャしていると思ったので、言いたかったことを簡単に纏めると、

 

キャラ付けが読者の感情移入を呼び、その結果、物語の中で主人公が巻き込まれる波乱に読者も共感してしまう。

 

っていうことです。
アプモンではない他のアニメの愚痴も含みますが、この辺りの順序を間違えてしまうと、主人公がどんなに世界をまたにかけるような凄いことをしようとしていても、つまらない物語が完成してしまうんですよね。

 

さて、ここでアプモンの話に戻りますが…
キャラ付けをするためには何をしたらいいんだろう?っていうことを考えた時に、キャラクター同士の交流や関係性を描くことが一番なのではないかな、という結論に至りました。
勇仁が本格的に物語に絡んでくる28話の前の話でも、ハルは困っている人を助けるために奔走する展開はよく見られましたが、勇仁視点で「新しい学校で独りよがりをして孤立してしまったところ、クラスの皆と馴染めるように仲介してくれたのがハルだった」「遠足で間違った道に皆を連れて行って責任を感じているとき支えてくれたのがハルだった」っていう話が語られた時の方が、ハルの「優しさ」がどういったものなのかといったところも含めて説得力がありました。

 

また話が飛びますけど、物語の原理原則は人の感情なんですね。因果関係は、社会情勢などではなく、人の感情なんです。勿論社会情勢なども綿密に調べた上で書かれる小説などもありますが、そういった物語も含めて、よくできた小説は物語の因果関係が人の感情で結ばれているんです。

 


キャラクターピックアップ
ハル
ドッキリ展開にはドキドキしたものの、やっぱり終始何を考えているのかイマイチはっきりしない彼。
勇仁を疑っているのか、疑いたくないけど心のどこかで疑ってしまっているのか、それとも本当に信じているのか、そこら辺がよく分からない。
考えてみれば、勇仁がハルに依存する理由はあっても、ハルが勇仁に拘る理由って無いんですよね~。大事な親友って言われても、具体性がちょっと…

 

アストラ
う~ん、今回も空気

 

エリ
11111111/9=1234567.8
むか~し、トリビアの泉で見たことがあるようなないような。
ブートモンをびっくりさせるために身を張ってかなり頑張っていましたね。う~ん、女の子でここまで身を張って頑張るキャラって珍しいかも。
最終的にはブートモンをメロメロにしていましたけど、変なデジモンにばかり好かれますね、彼女(笑)

 

レイ
この方も…ハルたちのことを何と思っているのかよく分からない。
ハルに勇仁の正体について忠告してくれましたけど、ハルを心配してのことなのか、リヴァイアサンの野望を阻止するための連絡なのか、そこら辺がよく分からない。、
正解は多分、何とも思ってない、かな(笑) 弟さん以外本当にどうでもいいみたいですし。
弟さん良い子でハルたちに協力してくれるから今は友好的で力強い味方ですけど、弟さんがヤなやつだったら、結構とんでもないモンスターブラザーズだったりして。
とどうでもいいことを思ってしまった。

 

はじめ
有能すぎ。そして明るくて礼儀正しい。レイが溺愛するのも分からんでもない。
天才らしいので、性格の良さも全部計算だったりしてね。なんちゃって。
まさかここまで有能だったとは思わなかったし、話の本筋に絡んでくるとは思わなかった。
そして、やはりハッカーとしてのお兄さんの出番を完全に食ってるっていうね(笑)
どうでもいいけど、レイやはじめのプログラムって、プログラムの次元を超越していて、ファンタジーの魔法の類だよね。できないことが無さそう。

 

勇仁
てっきりアプモンみたいな感じでリアライズしているのかと思っていたから、ガチガチのアンドロイドだったことにビビった。
人格が二つあるっぽい…?
ガッチモンの声優さんによると、来週は感動展開らしいですよ。

 

ブートモン
ジャイアントベイビー
かなり濃いキャラだったけど、今回で出番も終わりかな。勿体ないけど。
心が赤ん坊なのに逃亡生活を強いられるとか、純粋にちょっとかわいそう。

 

ガッチモン
毎度思うけど、ご飯食べにくそうな手ですよね。
ご飯食べる必要がそもそも無いかもですけど。好物がガッチモナカでよかった。ラーメンとかだったら大変。

 

ミュージモン
う~ん、特筆すべきことはなし。

 

ドカモン
やはり特筆すべきことはなし。
エリとの関係が今だにちょっと掴めない笑

 

オフモン
かわいい。ブートモンを攻撃する直前に一瞬戸惑った彼(?)。
さて、他のアプモンと人間のバディよりも、より強い絆で勇仁と結ばれている彼ですけど、これからどうするのでしょうか。