アニメとかの感想書留

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アプモン感想まとめ その1

*************************アプモン感想まとめ その1*************************
アプモンの感想のまとめを書きます。
でも一気に書こうとすると一年後とかになりかねないので、取り敢えず現段階で集中力が続くところまで書いて徐々にアップ。そして最後に一つの記事にまとめようと思います。
本当は最初の方から振り返って書いて行こうとも思っていたんですけど、感想を読み返したり録画を見直すのが面倒くさいので、記憶が新鮮な後の方から振り返って書こうと思います。


/*-------この作品で一番大切なことは?---------*/
これを探すのが難しい。その時点で物語としては若干アウト。だからと言って悪いとも断言できないのですが…
私が考えるにこの作品の一番重要なところは…選択を積み重ねることの大切さだったんじゃないかなと思います。第一話でも、「あなたは主人公ですか?」という問いにYES NOで答えるシーンにかなり(しつこく)気合いを入れているのが分かりましたし、最終回でも主人公のハルは一応重大な決断をしました。
 ※一応、と書いたのは、それまでのハルの人格の描写によっては「ハルが作中で成長した」と考えることもできるけど、ハルは作中でも割と人物描写が疎かにされていた部類に入るので、実際にはサイコパスに見えてしまったという意味を込めています。詳しくは最終回にの感想へ→http://animekanso.hatenablog.com/entry/2017/09/30/183135
テーマの選び方自体は悪くないのではないかな、と思います。って書くと上から目線ですけど(^^;
というのも、AIが人間の完全上位互換であるアプモンの世界において、衣食住などの生活環境に関する大抵の望みは望みはAIが叶えてくれるので(※)、「生活をするために時間を売る」(もっと言えば、時間を換金する)という生き方ができなくなるからです。まあ完全に個人的な想像になるんですけど、そういう社会が到来したら、今とは時間に対する価値観がまるっきり変わると思います。限られた時間をどう使うかというのが、感覚的な人間の幸福度を左右する大きな要因になり得るのではないかと思います。そういった意味で、選択をすることや、自分が自分のボスになれるかといったところは、人間を完全に超越したAIを舞台背景にした世界観では大切になるのではないかと思いました。
しかし、やはり物語のテーマとしては弱いかなと感じるところもあります。というのも、キャラクターがどのような選択をしたか、どのような生き様を描いたかということに幸福の焦点があてられるのは、物語が物語として成立するためには必要不可欠な要素だからです。もうちょっと具体的に決めないと、テーマとしての指針は弱い気がします。
例えば、アプリドライブからハルへの質問の「あなたは主人公ですか?」というのも、「あなたはヒーローですか?」の方がもうちょっとしっくり来たような気がするんですよね…私もシナリオと蚊は素人なので断言できないんですけど、どうなんでしょうか。


/*----------結局、ハルは主人公になれたかどうか-----------*/
という書き方をしている時点でご察し化と思いますけど、私は、ハルは主人公になりきれなかったように思いました。
というのも、基本的にハルのしていることって、”身に降りかかって来た火の粉を払っているだけ”だからですよね。エリのアイドル活動のように、自分から叶えたい目標の一つや二つあって、それの障壁になっているからアプモンの引き起こす怪事件を解決しているっていうならもうちょっと違う印象になっていたとも思うんですけど。
最終回では、眠りに着いた親友を目覚めさせるために人工知能の勉強をし始めていましたが、まあ最後の最後になってようやく目標が見つかったというか、ハルの人生が始まったのかなという感じです。ただ、それらのことが全て”説明で済まされてしまった”ことがちょっと惜しいですけど…(^_^;)


/*-------皮肉なことに--------*/
作中で一番主人公をしていたのって、人工知能である勇仁だったと思います。
途中経過もそうですけど、最期、自ら死を選んだシーンは、何かを得る代わりに何かを捨てなければならないという、選択の本質により踏み込んでいたと思います。
まあハルもそうって言っちゃあそうなんですけど…サイコパスっぽいんだよなぁ。


/*-----そもそもアプモンは必要だったのか------*/
という書き方をしている時点でご察し化と思いますけど…(二度目)
アプモンがいたからこそ、アプモンのアニメとしての味が出ていたとは確かに思います。しかし、アプモンがいなくてもシナリオ上は問題が無かったように思われます。
というかぶっちゃけ、アプモンが邪魔でしたΣ(゚Д゚)
というのも、アプモンは単発で完結する話を何話も積み重ねる方式のアニメなんですけど、それぞれのエピソードで、アプモンと人間が関わることに寄って人間が(もしくはお互いに)成長するという要素が、話の軸に取り入れられていなかったからです。最初期の方のアストラとミュージモンのエピソードは、そういった意味でいいものが多かったと記憶していますが…
アプモンは毎回騒ぎを起こして狂言回し的な役割を持っていたりもしましたけど、それだけなら別にアプモンじゃなくてもいいし、ARフィールドでは人間もデータ化されて若干強いようなので、ぶっちゃけ強化スーツを着て人間が戦った方が手っ取り早い。
まあここら辺の話は、アプリユニバースに限らず、デジモンシリーズ全体が背負った宿命的な問題とも言えるかもしれないですが…
その点、初代は子供たちの成長を表すギミックとして上手く働いていたりと、うま~く色々な要素が噛合っていたという印象。
う~ん、自分でも言いたいことは纏まっていないですけど、要するに、”アプリモンスターは、主人公たちの本質に踏み込む存在になりきれなかった”と思っていただければ…


/*---------しかしやはり、アプモンは好き-----------*/
しかし、モンスターのキャラクターは完成度が高いと思いましたし、物語としての一貫性は無くても、オシャンティーなモンスターを観ているだけでも結構楽しかったです。毎週。


今日は疲れたのでここまでにします。