アニメとかの感想書留

Twitter「@kanso_na_kansou」https://twitter.com/kanso_na_kansou カテゴリー一覧http://animekanso.hatenablog.com/entry/2016/04/07/124605

アプモン12話感想

デジモンアプリユニバース12話「サクシモン 超アプリンクで打ち破れ!」感想です。

 

なんというか…これはまたジャッジメントが難しい回。どうしても好きになれない部分と、普通に好きになれる部分の二極化が激しいです。プラスマイナスで辛うじてプラスって感じ。

 

どっちから先に書こうかなと思ったけど、こういうときは良い部分の方を後ろに持って来た方が文章の構成上プラスの印象が強くなるのかな?ということでまずは微妙に感じた部分を指摘しようと思うのですが…

 

 何もこのアニメに限ったことではないけど、私は「作中のキャラクターが、伝えたい思いがあって口に出た言葉」っていうのは好きですけど「脚本家の思惑があって、キャラクターに言わせた言葉」は大嫌いです。色々言いたいことはあるけど、シナリオじゃなくてエッセイでも書いてろって思います。

 今回のアプモンのお話としてのキーポイントは

 

・ハルがレイを助けようとして思い切った行動に出る理由

・レイがハルに心を許す理由

 

 の二点だと思いますけど、前者の方の理由はハルの口から説明されるのですが、正直「言わされている」感が強いです。

 主人公の、「物語の主人公になりたい」っていうアプリドライブを手にしたときの理由を、レイを助ける理由と被せる展開自体は好きなんだけど、全体的なお話の流れを無視してハルが思いをベラベラ語り始めるので、シナリオ的なゴリ押し感が強い印象を受けました。

もしも、これまでの話でハルにとって「物語の主人公」とはどういう存在かってことが明かされていてば、説得力のある展開にできたと思います。例えば、「困った人を助ける」ことができる強い人間になりたいってハルが思っていて、弱虫な自分をチェンジさせるためにアプモンの事件を積極的に解決してきた、とかなら、「命を懸けて友達でもない他人を助けるかどうか」っていうある種の究極の選択の中で一歩踏み出すのも理解できるのですが…なんせ、第一話以来、ハルの主人公問題は、アバンの「これまでのおさらい」で一話の振り返りシーン以外殆ど全く触れられていないので、「主人公になりたい」「だからレイくんを助ける」って言われても、かなり唐突に感じました。結局、「命を懸けて友達でもない他人を助けるかどうか」という人の本質が試される問題について、キャラクターの誰一人向き合っていない、というスゴい状況になってしまっていました。

第一話のシーンを持ち出して来た理由として、「お話として連続性がある」と視聴者に印象付ける狙いがあったという可能性が微粒子レベルで存在するかもしないかもしれないけど、「都合よく昔のことを持ち出してきた」という印象が抜群で強かったかな。

 

 しかしまだこれはましな方かもしれない。

 

 後者の方の理由、レイがどうしてハルに協力したかということに関しては説明すらされないです。

 まあ、普通に考えたら、サクシモンという脅威を前にして協力しない理由が無いんですけどね。シナリオの都合的に、その協力しないというあり得ない選択肢がレイに与えられていることが前提で話が進んでいます。

 それ自体は私は悪いことだとは思わないよ。ちゃんとキャラクターの思いなりが語られていて、意味のある内容になっていればね。以下、レイがハルに心動かされたと思われる会話の全容をご覧ください。

 

「そうだ…何故、弱いくせに何故助けに来た!!」

「レイ君を助けたいって思ったんだ。そう思って一歩踏み出したんだ!主人公になるって決めたから!」

「思いだけで勝てると思うな馬鹿が!!」

「思いが無ければ勝てないよ。レイくんだって、思いがあるから一(はじめ)君を探しているんでしょ?」

「( ゚д゚)ハッ!」

「だから、僕たちはあんな奴に負けない!!」

 

 「相手の立場になって物事を考えられる主人公に信頼を寄せる新キャラ」という展開を描こうとしたことには好感が持てるけど、やっぱりゴリ押し感が強い。「思いが無ければ(ry」って台詞は、思いは誰よりも強いのに大事な弟に未だ辿り着けないどころかサクシモンに殺されかけてしまっている人の前で言わせるものじゃないと思う。

 ハルの台詞を、「思いがあれば弟さんを助けられるって信じているから、レイ君も戦っているんじゃないの?」って意味に解釈すれば、会話は一見噛合っているようにも思われるけど…そんなこと断言できちゃうくらい、ハルはレイくんの人柄を知らないしなぁ。

 

 う~ん、こうして改めて振り返るとクソ回だなぁ…

 

 でも、ただ一つ、良いと思えるところもあったんですよね。それはレイの過去について。

 レイの過去は、リヴァイアサンに拉致された弟を追っているっていう、前回でも語られた内容なんですけど、レイが弟を大事に思う気持ちとか、リヴァイアサンに拉致されたっていう絶望感とかにリアリティと臨場感がありました。

 展開自体はリアリティにはちょっと乏しい部分もありましたよ。主にリヴァイアサンが一を拉致するために練った作戦とか。解説するのも馬鹿らしいけど、一応解説入れておくけど

 

・レイ宛に、謎解き宝探しゲームへの招待状的なメールが届く

・レイがそれに乗って、指定の場所まで行く

・そのとき偶々ついて来た弟が、その場所に用意された罠に嵌って拉致される

 

 「ジュラル星人並に回りくどい作戦」ってやつです(笑)

  しかし、「母親が死んで寂しがる種違いの弟のために、親戚から引き離されないために戸籍データをハッキングした」って話の展開や作中の色々な描写からは、レイの弟に対する優しさが十分に伝わってきますし、それだけに「行方不明になった弟がデータの世界で生きていた」っていう展開からは、どうやって探したらいいのか見当もつかないレイの絶望がよくわかる内容になっていました。

 これからのお話でレイがどういうキャラになるのか分からないけど、起点としては個人にはかなりグッとくる掴みになっていたかな~、と思いました。

 

12話内容メモ

・前回に引き続き、ハルのチップを奪うとレイが宣言。軽い攻撃を仕掛けられる

・しかし戦闘にはならず、「訳を話してみない?」というハルの提案にレイは乗っかる。話の通じる人

・明かされるレイの過去

・サクシモンが、タイマン張るためにレイを拉致

・「あいつら(レイとレイドラモンが)いなくなって助かったですね~」という反応をする主人公以外

・ハルの説得で皆でレイの援護に向かう

・色々あって、レイドラモンとドガッチモンのアプリンクが発動。レイに「アプリンクしろ」って言われて普通にできます。サクシモン破れたり。

・レイは奪ったチップを、一枚上乗せしてハルに返却する

 

 逐一突っ込んでたらキリが無い…

 全体的なあらすじの中で明らかにおかしいのは、サクシモンがレイを拉致したところかな。前回、「今日は退いておきます」みたいなことを言ってドロンしていたけど、その時からあんまり時間経過してないよ。こちらのリアルタイムでは1週間経過しているけども。

 でも、サブタイトルが五七五になっているところとか、「一位を奪取せよ」への隠されたメッセージとか、意外と細かいところが面白かったりする。

 あと、戸籍データをハッキングって無理があるように聞こえるけど、今までの話を観る限りでも舞台はほんの少しだけ近未来みたいなので、そう考えると全然違和感は無かったりする。

 

 

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アプモン11話感想

今週の話を一言で表現すると…ズバリ消化試合

レイとサクシモンの因縁、というノルマを消化しただけの内容になっています。

 

中々、観るのがダルい回です。

 

何故こんなにもダルいのか。それは、キャラを紹介する回なのに登場人物の個性が軒並みブレブレだからでしょうね。

 

特によく分からないのは新キャラのレイくん。

 

前回、リヴァイアサンの手先なのではないかと主人公たちに疑惑を掛けられていた彼なんですけど、サクシモンの攻撃による主人公たちの窮地を助けてくれました。しかし、彼は弟を助けるためにサクシモンたちとリヴァイアサン勢と戦っているという事実が明かされました。

敵の敵は味方。レイくんも共通の敵リヴァイアサンを前にした味方かと思いきや、お話の最後には主人公たちのチップを全部奪う宣言をします。しかしその理由は、聞かれたくない事情を知られたからというもの。しかも、その事情というのも、彼が弟を助けるためにサクシモンやリヴァイアサンを追っているという事実

 

要するに、理由になってない(^^;

 

弟を助けるためにアプチップが必要でそれを奪った、っていう話なら納得できたんですけど、よく分からないところでキレて主人公たちに宣戦布告をする展開のせいで、彼が良識のある人物なのかただの頭のおかしい人なのか印象がブレまくります。

元々の初期設定では良識のある優しい兄貴で、1話単位のシナリオで扱い方がよく分からなくて暴走してしまった、ということなのかな?それくらい、この話単体で観ると、悪い意味で二面性がはっきりとしているキャラになっていました。

 

また、今回の話、主人公たちがレイを追うためにARフィールドを冒険する、という内容になっているんですけど、主役三人が活躍する機会が特に見られないという…

まあ、当然と言ったら当然だと思います。

主人公のハルは一般的な大人しい中学生、アストラはアプチューバ―の小学生、エリはアイドルグループの高校生というキャラ付けがされていて、現段階での主役三人のキャラクター性って状況ありきのものなんですよね。つまり、中学校もyoutubeもTVも無いARフィールドでは活躍の機会が与えられなくて当然なんですよ。

そこで各々のキャラを活かすためには、今までの話で培った仲間たちあるいはアプモンたちとの関係性とかが生きると思うのですが…そんな話、話数的な余裕も無かったし無理だよねっていう。

まあしかし、レイくんの暴走を観ている限り、今までの話の積み重ねがあっても活かし切れなかったでしょうね。

まあ、唯我独尊キャラのエリは実は良い子なんだよ、って描写とかを盛り込もうとして頑張っている感は強かったですけど、レイやサクシモンといった話の主軸と関係ないところの描写を頑張られても、って感じ。いずれレイが味方になるなら、その時の展開のキャラの動きに説得力を生むような描写に焦点を絞ってほしかった。タイミング的にもこの話って結構重要なので、今しかできないことをちゃんとやってほしいと思いました。

 

あ、次回は、アプリンクしたガッチモンたち三体をたった一匹で倒したハックモンをワンパンでダウンさせたサクシモンを倒す回になっているみたいです。

 

 

11話の内容メモ

・タクトを追ってネットの海へDIVEする、というお話。

・ARフィールドについて説明される

ARフィールドは現実世界とネットの海の狭間。

 さらに、ネットの海には多数の島が浮かんでいる

(ややこしい上によく分からない世界)

・アプリドライブを狙ってリヴァイアサンの手先サクシモンが攻撃を仕掛けて来た。アプリンクしてドガッチモンになるものの、完敗

・殺されそうな主人公たちを助けてくれたレイ&レイドラモン。しかしサクシモンには完敗

・明かされたレイの過去。しかし、なぜ主人公たちの7コードアプモンのチップを奪ったのかは明かされない。

 

こうしてみると…改めてヒドい。

一番頭を抱えてしまう展開要は、サクシモンの奇襲により仲間の戦力がジワジワ削られるという展開。一撃でレイドラモンをKOできるくらい強いなら、別にドガッチモンしか戦えない!!って状況に持ち込む必要も無いんですよね…まあ、サクシモンの能力お披露目のために噛ませにされたってことなんでしょうけど、「能力を使ってこそ強い」って描写ならとにかく、「能力を使わなくても強い」って結論に落ち着くなら、正直要らない展開だと思う。

あと、やっぱり、あんまり主役になるキャラを噛ませにする展開は好きじゃないなあ。

 

 

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アプモン 9・10話感想

 アプモンを観始めたのは,youtubeの『あなたへのおすすめ』がきっかけ。動画っサイトじゃなくてGoogle検索エンジンを使っていて気付いたんだけど、ニコニコでも配信されているのね。知らなかったし、ビックリした。

 っていうかニコニコって、期間限定無料のアニメが随分と多くなったけど、タイトルのラインナップがイマイチ分からないんだよね。ランキングに乗っているの以外でも配信しているのって結構あるのに、100位から外のものは(ランキングを拡張することが個人的に滅諦にないことなので)あんまり分からない…。真面目な話、Youtubeのオススメ機能を丸パクでもいいから、サイト内に載っている動画を広告した方がいいんじゃないか?

 

 っとまあ余計な話はここまでにして、今日はアプモンの感想が本題。

 

 先週、今週の9・10話は、伝説厨タクト新キャラ「レイ」君が活躍する話になっているよ。

 

 しかし、レイくんはエリと虎二郎と違って、主人公と行動を共にするキャラクターでは無い模様。敵か味方かもぼかした描写をしていあるけど、こういう場合は大抵味方。じゃないと名前と顔をバラしておきながらぼかす必要もないしね。

 

 レイくんのキャラについてはまだ具体的にどうこう思うことは無いかな。断言できるほど判断材料が揃っているわけでもないんだけど、10話を観た限り、キャラ設定については意外と考えられているような気はするからあんまり心配はしていない、かな。でも、10話が他の話と比べるとキャラクターの動かし方が上手い、というか、間の繋ぎ方とか描写が丁寧な回だったから、まだまだ安心はできなかったりする。

 あえて現時点で明確に不安な要素を上げるとすると、登場したタイミングかな~。主人公メインの話が4話分、そしてサブメインのエリと虎二郎のメインの話が各々2話ずつがようやく済んだタイミングで、まだメインキャラ同士の交流が描かれていない段階の9話で登場、っていうのがちょっと痛手にはなるかな~。まあ、これはレイくんっていうキャラクターに対する不安というよりも、全体的なお話としての不安要素かもしれないけど。虎二郎の回は前回の感想に書いた通り丁寧な描写があって独り歩きできるくらいの準備は整っているけど、ハルとエリのメイン回に関しては、お話を作っている人たちが扱い方を困惑しているような部分があったので、ちょっと足元がおぼついているんですよね。まあ、スタートが躓いても、キャラクターって言うのは他のキャラクターとの交流があってこそ本当に一人前になれるようなところがあるので、今後の展開でいくらもで修正可能ではあったんだけど、レイくんの登場は、メイン三人がお互いに興味関心を持つタイミングを奪ってしまっているところがな~。特に虎二郎とエリなんて、「喧嘩キャラにしようかな、やっぱどうしようかな」って優柔不断な部分が読み取れて非常にむずがゆくて、結果よく分からない関係性に落ち着いているし。主人公のハルが「リヴァイアサンの暴走を阻止しよう」として「アプリドライブを持つ他の仲間を探そう」って積極的に動き回った過去があるから、三人が旧友の仲のように自然と集まってしまっているのは納得できるんだけど、他の二人に関してはリヴァイアサンの目論見も全く知らなかったみたいだし、ハルがいないとお話の主軸に絡む要素が全くないっていうのも痛いところ。虎二郎も、メイン回二話とも丁寧な描写があったものの、それは彼の過去の話だし、やはり他のキャラクターとの絡みが無いと現在未来で活躍できる可能性は無くなってしまいそうだなぁと。

 

 今のところエリが一番「よく分からない」キャラクターに落ち着いているんですけど、そんな彼女も含めて好感が持てるキャラクターが多いので、死にキャラにならないで欲しい。切実に。

 

 ここまで書いておいてアレなんだけど、まだタクトがどのタイミングでプッシュされるかは未確定なことだし、現時点で、味方サイドが共通して敵だって意識するようなキャラうたーが出て来たお陰で、お話が良い方向に動くかもしれない。どうなるかは今後のお楽しみ。

 

 

9話の内容メモ

デジモンたちの運動会するお話。運動会自体はお話としては意味が無い

・ラスボスのリヴァイアサンについて説明される。具体的な内容は

「Lウィルスというものを人間社会にばら撒こうとしている」

 「人間のできることはリヴァイアサンに奪われる」

「AIフィールドの荒廃した姿はリヴァイアサンの思い描く未来」

 という三点。二つ目はこのアニメにおけるスーパー人工知能の説明であって、敵の目的とは違うかも?

・ハックモンの登場。レイのパートナー。ガッチモン、ミュージモン、ドカモンに圧倒的な強さで勝つ

 

10話の内容メモ

・レイとハックモンが、ハルたちの7コードアプモンを狙って動く

・ハックモンのビックリ能力と圧倒的な戦闘力に、アプリンクしたガッチモン、ミュージモン、ドカモンが束になってかかっても敵わなかった

 

 

 新キャラのレイくんの「流行ってるんだろ、こういうの」と「服、着れば」には笑った。真面目な天然キャラっぽい?

 

 

次回

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つれづれに芸能ニュース感想

 最近、という程今に始まったことではないけど、ネットとメディアについて思うことをちょっとばかしまとめてみようかな、と思う。

 

 今回話題に出そうと思うのは、嘘っぱちの夏目三久の妊娠報道。

 

 う~ん、これ、割と真面目に新聞社(日刊スポーツ)内部で何が起きたんだろう。だって、妊娠報道の嘘なんて、数ヶ月して夏目さんのお腹が大きくならなければ確実にバレるのに。多分なんだけど、ライターさん、情報を提供してくれた人に騙されちゃったのかね。記事が出回り始めた頃だと「確認は取れてないけど、確かな情報筋から聞いた」って話だったし。まあ、あの記事が出回るまでに何が起きたのかは神のみぞ知ることなんでしょうけど、巻き込まれた夏目さんと有吉さんの立場からすれば堪ったもんじゃないですよね。イメージ戦略が生命線と言ってもいい芸能界、こんな無責任な発言で仕事が削られたとか言ってら、本人たちからすれば冗談じゃないって話だと思います。

 しっかし何というか…メディアの関係者たちって、「芸能人なんだから仕方ねーだろ」「それも込みでテメェらは仕事やってんじゃねーのかよ」って思ってんだろうかねぇ。まあ確かに、一理あります。でも、それって他人が言うことなの?ってところでそもそも疑問。

 芸能ニュースに限らないことなんだけどさ、新聞ってモラルとルールの違いが分かってないよね。簡単に言うと、モラルは自主規制でルールは外部規制なのね。これは個人的な考えなんだけど、ルールは秩序を守るために必要性から生まれたことだし、モラルは思いやりから生じることなのね。新聞社に限らないけど、メディアって自分たちの仲間内で勝手にやっていいことと悪いことの線引きを設けているときがあるけど、その基準ってそもそも何のために設けているのか考えたことあるのかな。メディアの世界で競争があるとすれば、他の会社やら同期の記者よりもスクープを得ようとして過激な取材を行うっていことなんだろうけど、あんまりにも過激にしてしまうと巻き込まれた人に迷惑をかけるばかりじゃなくて、メディアに対する信頼度も薄れてしまうから超えてはいけない一定のラインを設けているんじゃないかと思うの。いくら基準に反していないからってあからさまに他人に迷惑しか掛けないような報道をしちゃったら、本末転倒だと思う。

 夏目さんの記事を書いたライターさん、スクープだと思って舞い上がっちゃったんだろうね。多分おそらくなんだけど、やっぱり陥れられたんだと思いますよ。じゃないと、自分に不利益にしかならない記事書かないでしょう。「記者なんだから裏付けの取れた取材しろ」って怒る人もいて当然だとは思うけど、こういう間違いって誰にでも起こることだし、まあちょっとかわいいとも思ってしまうんだよね。

 それよりも、私が許せないのは、それに乗っかっちゃった他のライターさんたち。裏付けは取れてないけど確かな情報?メディア慣れしてない一般人が騙されるならとにかく、仮にもその業界で働く人間だったら、こんなどう考えても胡散臭い記事、少しは疑いなさいよ。こんな大物芸能人が揃っておきながらスキャンダラスな写真一枚無い時点で、おかしいと思いなさいよ。馬鹿じゃねーの。

 まあ、私がネットでよく目にしてたのはアサヒ芸能だけど…まあなんでしょうね、「それは夏目さんの事では?」とか有吉さんの記事に一々書いていて非常に不愉快だった。本当に騙されて舞い上がっちゃってそんな記事書いたのか、それとも煽り文句で分かっててそういうこと書いたのかは分からないけど、いずれにしても不愉快。

 前者の方で不愉快に感じるのは、やっていることがネットと変わらないからなんだよね。つまり、責任を全く感じないんだよね。自分が争いの源の情報の発信源じゃないから何をやってもいい、って心理が丸見え。こうして報道が事実無根の嘘だったって真実が明るみに出たとしても、日刊スポーツが悪いって言えばそれまでだもんね。

 まあ、ネット民が祭りに乗っかってあれやこれやと騒ぐことに対してはそこまで憤りは感じませんよ。ネットって、良くも悪くも、人間の卑怯な心理を満足させちゃうシステムが整っているからね。そこでネット民に怒るのは、自然の摂理に怒っているようなものかななんて思います。こう書くとネットって卑しいものみたいに感じるかもしれないけど、現実問題から生じる鬱憤みたいなもののはけ口っていう意味では、程度を守れば良いツールだと思う。

 でも、大手のメディアがそういうことをするのはやっぱりダメだと思う。安全圏に閉じこもって誰かをボコボコニするのは気持ちいいだろうなとは思うけど、気持ち良いのは書いている本人たちだけね。読者はそういうの求めてないから。

 後者の方、つまり煽りで記事を書いていたとしても、同じ理由で嫌なんだよね。業界内で勝手に内輪で盛り上がっている様子とか、「お前らこういうのが好きなんだろ?」って鼻で笑ったような挑戦的な態度とかに、スゴく読者との温度差を感じる。

 読者は、というよりは私は、あんまり記事の内容に社風なり個人的な考えを交えないで欲しい。最初から黒だの白だの決めつけないで、色んな人に発言のチャンスを与えた取材をして欲しい。そんなこと言っても、取材する各々の現実把握能力に因るから、中立を本人たちは保っているつもりでも先入観バリバリの記事になってしまうのも仕方ないところではあると思うから難しいところ。これは特に、曽野綾子さんのアパルトヘイト問題のときに思ったことなのね。曽野綾子さんの書いたコラム自体は、少なくとも私が読んだ限りではアパルトヘイトのアの字も感じるような内容じゃなかった。曽野さんのエッセイとかを読んでも、アパルトヘイトを推進しているような内容は私は思いつかない。曽野さんが語っているのは、別の民族との交流がいかに難しいことなのかって問題なのね。それをどこかの頭でっかちがアパルトヘイトだって解釈したのを真に受けて、あたかも「曽野綾子アパルトヘイトを推進した」っていう事実があるかのように思い込んでしまった人が多いと思うのね。でも、火種が大きくなるっていうことは、本当の火種の素である「曽野綾子アパルトヘイトを推進した」っていう解釈が広まるっていうこととイコールなわけでしょう。そうなると、周りは「曽野綾子」「アパルトヘイト」ばっかり言うから、もう人間そういう目線でしか記事を見れなくなるのね。一種の集団催眠だよね。騒ぎ立てている人間は、周りに「曽野綾子」「アパルトヘイト」って騒ぎ立てる人間がいる状況ありきで騒ぎ立てているから、自分たちのコミュニティの中で勝手に盛り上がって燃え上っていても、気付きようがないのね。記者さんっていうのは当然周りが記者さんだらけだから、そういう状況を特に作ってしまいやすいのね。

 言うまでも無いけど、偏見が無い人間なんていないのね。記者さんと言えども、人間の性に逆らえ何て、人類が達成しえない壮大な目標を強制するのは酷だと思う。でも、もうちょっと神経質になってもいいかな~とは、夏目さんの事件とか起きると思うわけ。中立なのと、自分が中立だと思い込んでいるのとでは本質的に違うからね。人って、自分が中立だと思った瞬間に反省するのをやめるから、中立から最も遠くなってしまうから。

 新聞離れが嘆かれる昨今。ネットが新聞に替わるツールになったからとかとも言われているけど、もし、新聞をネットに替われないツールまで昇華したいなら、ここのプロ意識の差って重要になって来ると思う。だって、分かりやすく読者が求めていることじゃない?

 まあそもそも、今日の新聞社は商売が下手過ぎるって問題もあるので、コンテンツの充実が売り上げUPに繋がるかと言ったら微妙ではあるけれども…街角インタビューのような似非世間調査みたいなネットでいくらでも替われることをいつまでも慣習だからって続けてないで、ちゃんと読者に求められていることっていうのを意識して欲しい。社の生き残りをかけていずれ必ず問題になることではあると思う。

 

※ちなみにアサヒ芸能は週刊誌。新聞社じゃないよ。

きまぐれにアプモン感想 1~8話まで

 アプリがコンセプトのデジモン。そう聞くと、いくつもシリーズがあって歴史あるデジモンのアニメにしては目新しいことを始めたように思えるような気もしなくもないけど、デジモンって毎回ガラリと作風を変えるので別に驚くことでもないっていう。

 しかし意外と今回のデジモンは今までのシリーズと比べて新しいかも、と思ったのは、モンスターのスケールがこぢんまりしているところかな。今作に登場するデジモンは、ポケモンとたまごっちの中間くらいのイメージ。デジモンって攻撃的、というよりは破壊的な生き物なイメージだったので、個人的にはかなり新鮮に感じたかな。

 正直1話を観た時点では…不安しか感じなかったりした。1話の内容は、あんまり目立つタイプでは無いことをコンプレックスに感じている新海ハルが、自分が憧れる物語の主人公のような存在に一歩踏み出して挑戦できるかどうか、という話。しかしこの話、「戦いの中で一歩踏み出せるか」っていう主人公の葛藤の解決方法が「アプリドライブにチップをセットする」というなんともNOリスクHIGHリターンなことに掛っているので、見ている側としては「はよせい!!」って思うだけの微妙な展開に。しかも主人公のデジモンの能力がまた微妙で、その内容と言うのは『検索』。パッとしない上に、イマイチどういう能力か分からないっていう…

 しかも、このハルの主人公問題、結構中々重要であるかのような描写だったにも関わらず、2話(?)からは殆ど忘れられていて…その上、パートナーのデジモン、ガッチモンとの友情物語が描かれる4話も、ハルがガッチモンをないがしろにする理由がイマイチ語られないから、その後の「ガッチモンはいつの間にか大きな存在になっていたんだ」って話しもちょっとピンと来ない内容になっていたかな。

 しかも、その直後のタイミングで現れた2人目のアプリドライバー、花嵐エリもまっとうなのか変なのか描写が曖昧で、早くも空気キャラの匂いがプンプンするという…。

 ダメだこりゃ。そう直感したものの、やはり1話だけで決めつけるのもいけないかなと思って取りあえず1クールは視聴継続してみることに。

 で、そのタイミングで登場したのが飛鳥虎二郎というメイン新キャラ。「ノレる?ノレない?超ノレるっ!」というのが口癖の黄色い小学生Youtuber。エリさんみたいに病気のように口癖を連呼する虎二郎君を初めて観たときはこりゃダメだって思ったんだけど…意外にも良い話だった。

 陽気なノリで見た目アホっぽいキャラな虎二郎君なんだけど、昔は今とは真逆で、聞き分けの良い大人しい子供だったっていう話。友達からYoutuberの存在を教えて貰って、ちょうどそのタイミングでミュージモンと出会って、はっちゃけた新しい自分の一面を発見するっていうお話。ギャップの描き方にグッと迫るモノがあって、虎二郎ってキャラの心を感じたかな。あと、虎二郎とミュージモンのちょっと奇妙な友情にも迫るモノがあったのもGOOD。人って付き合う相手によって自分でも意外な色んな一面を見せたりするので、ミュージモンは虎二郎にとって気負う必要のなく子供っぽい一面をさらけ出せる友達なのかなって思ったりもした。

 こんなこと書いておきながら言うのもなんなんだけど、個人的にはあんまり「子供っぽい」って言葉が好きじゃなかったりする。自分の幼少時代を思い出すと…ちょっとませたところがある子供だったから、「子供は子供らしく」っていう意見を耳にすると、子供っぽく振る舞うことがその子にとって不自然な場合だってあるじゃん、って反論したくなるんだよね。でも、虎二郎とミュージモンのように、誰かに強制されたわけでもなく、シナリオの都合的に不自然な力が働いた結果じゃなくて、自然と子供らしい一面を見せられる関係っていうのはちょっと良いな、って観ていて思ったりした。

 で、次の週も続いて虎二郎メイン回だったんだけど、その週もまたいい話だなって思った。虎二郎君はYoutuberの中でも有名で人気なんだけど、デジモンの悪戯で動画のイイネの数が激減してしまうっていうのが事の発端。そして虎二郎に替わって人気急上昇の新手Youtuberに対抗意識を燃やして、イイネの数を稼ぐために手段を選ばなくなっていくんだけど、ミュージモンと最初に動画を上げたときの初心を思い出す、というお話。

 ちくわをストロー代わりに使う動画は面白くて、オナラで音楽を歌うのは倫理的にアウトって周りの人間のリアクションとかよく分からなかったりしたけど、前回チラッと触れられた虎二郎とミュージモンの関係をさらに掘り下げられていてこの回もかなり好き。昔はイイネなんて全然貰えなかったけど、動画を投稿し始めた頃の高揚感とか、ミュージモンと動画を作り上げる工程が楽しかったんだ!!って初心を思い出す展開は、ミュージモンとの友情が描かれていることもそうだし、妙にリアリティがあるところも好きなんだけど、「ノレる?ノレない?超ノレるっ!」って口癖に「自分の正直な気持ちと向き合って好きなことを見つけよう」っていう虎二郎の気持ちの裏付けされる結果になっているところも好きかな~。

 虎二郎メインの2話が良かったからといって、これまでの話で感じた不安が完全に払拭されたわけでもないんだけど、作品全体の印象としては一気にプラスに傾いてしまった。さて、今週はどんな内容だったのかなと珍しくちょっとワクワクした気持ちで録画を開こうかな。

 

次回次々回

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ひっそりとポケモンサン&ムーン感想

 始まる前から不穏な影をチラホラと垣間見せていたアニメ版ポケットモンスター サン&ムーン。先週の11月17日、ついに初放送となりました。結論から言うと…具体的に何がダメと言い切れるレベルまでは達していないけど、今後の展開をどうするんだろうという計画性のおぼつかない部分をちょっと感じました。

 まず最初に触れておきたい不安要素は、サトシの旅の目的意識の薄さ、かな。えーっと、今回のポケモン、従来のジム戦システムが廃止されました。そして代わりに導入されたのが島めぐりという試練。この二つ、どう違うのかというと…従来のジム戦はポケモンリーグという大きな大会に出場するための関所だったんですけど、今回の島めぐりはZ技を習得するための関所なんですね。一見すると「Z技を習得する」という最終目標が定まっているように思えますけど、Z技を使って何をするのかというところが骨抜きなんですよ。サトシは相変わらず「ポケモンマスターを目指している」って言ってましたけど、そもそもポケモンマスターが何なのかって設定がいい加減明かされていないので、「Z技の習得」との関連がよく分からないことになっています。ゲームの設定だとアローラ地方にはポケモンリーグは存在しないと断言されているみたいなんですけど、技というものは活用する舞台があってこそ磨く物。

 今後の冒険で「どうしてZ技を習得したいの?」って質問はいつか必ずサトシにされることになると思いますけど、きっと彼は「強くなりたいんだ」と答えるでしょうね。言ってしまえばこの台詞、ダメな少年漫画にありがちです。具体的なようで、抽象的です。具体的な目標を与えられていないから、具体的な答えの示しようが無いんですよ。

今までも「強くなりたい」って便利な台詞が流用されてきたことは幾度となくありましたが…ポケモンリーグに優勝したいという前提があるなしではやはりちょっと重みは違ってくるかな、と思います。現状だとちょっと宙ぶらりんな設定が多くてフワフワしている感じですね。

 宙ぶらりんと言えば…サトシのリセット具合も歯切れが悪い感じがしました。「ケンタロスには慣れてるから」と過去作品の記憶を引き継ぐ描写をしておきながら、サトシの性格そのものを改変させたりピカチュウを弱体化させるところに確かな歪さを感じました。少なくとも、リーグ準優勝入りを果たした少年にスクールライフをさせる中で誰が何を教えるかってことに関して、なんにも考えて無さそうなのは十分伝わったぜ。BW以降、サトシとピカチュウのリニューアルに関してはもう製作者の方も開き直ってはいるんでしょうけど、過去作品の扱い方の雑さはちょっとあのBW時代と共通する何かを感じて不安要素です。

 さて、目的意識の薄さ、過去作品の扱い方の雑さと二つの不安要素を書き連ねましたけど、実は一番不安を感じるところは別のところにあったりします。ズバリ言ってしまうとそれは…ドラマを生み出すようなキャラクターが一人もいないってことですかね。

 今回の旅、アローラ地方の冒険はサトシがホームステイをするという長期旅行の形をとり、今までの冒険とは違う形式になるんですね。従来の冒険型のお話では、固定された主要メンバーから事件に入り込んでいく、サン&ムーンみたいに拠点が決められてしまっている場合は、既存の状況の中に事件が舞い込んでくるっていう形になるのが普通だと思います。つまり、前者はその都度新しい舞台を用意することができるんですけど、後者はシリーズを通して一貫した舞台が用意されていないとシナリオが展開しにくいんですね。もし今後、スクールライフを中心に物語を展開したいなら、既存の人間関係や、キャラクターの役割といったものを明確に用意してあげないと本当にキツい。1話では今後お話に関わっていくであろう5人の少年少女たちが紹介されていて、それぞれ熱血漢だったり嫌味っぽい雰囲気を醸し出していたり、理知的だったり臆病だったりというキャラクター付けはされていましたが、立ち回りというものが意識されいるかというと…シトロンという前例があるだけにけっこう中々不安ではありました。

 まあしかし、まだ1話の段階で、あんまり決めつけてしまうのはよくありません。喋るロトム図鑑とか爆弾要素はまだ投下されていないでコレっていうのはやはり不安ですが…あたたか~く見守って行こうと思います。

ひっそりと感想~最強の二人!シトロンとデント!!

先週終わりだとばかり思っていたxy&z編だけど、今日はもう一つおまけがあったらしい。そして今日の話は前回のように本編の補完という位置付けではなく、完全な番外編、おまけのエピソード。その内容もズバリ、シトロンとデントのコラボ!!

 

 

 

 

デント

 

 

 

 

 

 

デント!!

 

 

 

 

破壊力のデカい名前だぜ!

まあこの名前が出て来た時点で言うまでも無く眠くなる内容なんだろうなと思っていたんですけど、それが意外と超面白かった。え?具体的にどこが面白かったかって?…ムフフ。

 

今日は、セーラームーンcrystalの感想を書いていたときと同じ形式で、この魅力を表現したいという目論見。

 

あらすじ&感想

 サトシとの旅を終えてジムリーダーとして忙しい毎日を送っているシトロンは、休日の今日、息抜きに地元の釣り大会に参加しているみたい。

 

 という説明が冒頭に入るんだけど、なんなんだろうこの不安。

この釣り大会でデントとシトロンが出逢うんだろうなと容易に予想ができる展開。こういう分かりやすくキャラクターが活躍できる舞台を用意してシナリオを展開する、っていうのが悪い手法だとかそういうことは私は一切思わないけど、そこにデントという一文字を加えるだけで心にさざ波立つこの感じ!

 

案の定、科学の力で釣り大会を攻略しようとするシトロン。そこに登場したのは皆大好きエデントさん。「こんなのは釣りじゃない」とか「何でもかんでも機械任せにするのは反対」とか、いきなり初対面のシトロンに向かって喧嘩を売りまくります。

 

 そうだ。そうだった。BWのキャラクターって、無駄に喧嘩を吹っ掛けまくる印象の悪い奴が多いんだった。お土地柄?笑 っていうかこの人、カロス地方を観光するために旅をしているみたいだけど、行く先々でこんな無用な小競り合いを起こしているんだろうか…

 いやあまあ、それにしても久々に見たけどやっぱり安定してウザい!!喧嘩、釣りのレクチャー、自己紹介とマグロのような勢いでずーーーっと喋っているデントさんなんですけど、なんだろう、台詞が多いのにキャラが定まっていないこの感じ笑 終いにはシトロンとユリーカも変な奴として認識し、大人な対応で会話を交わされる始末だし。物語の中のシトロンたちも、そして多分お話を作る人たちにとっても、他の扱い方が思いつかなかったんでしょうね。

 ちょっと真面目話。前々から思っていたんですけど、デントって明らかに主要人物向けのキャラクターじゃないよね。確かに賑やかなキャラクターは一見すると特徴的なように思えますけど、内面的な変化が描かれず表面的な記号だけでゴリ押しするキャラクターは却ってメインに立つと空気になってしまいます。デントはクレヨンしんちゃんで、変人奇人の類で一度限りのゲストキャラとして出演した方がよっぽど輝けると思う。アレが毎週毎週画面の中に登場して意味も無く騒ぎ立てるBWって、やっぱり恐ろしいわ。

キャラづくりをいい加減に考えていると後々につけが回ってしまう、という良い例でした。

 

 まあそんなこんなで釣りの大会も終了。デントもシトロンもユリーカも釣れずに終了

 

 結構疑問に思っていたんだけど…ポケモンの世界の「釣り」ってどうなっているんだろう。なんか、本当に私たちの世界で釣りをしている感覚でみんなポケモン釣りをしているんですけど、「ポケモンは人間の友達」という主張を貫くこの世界でポケモンの釣りというのはあまりにも不釣り合いな光景です。釣りなだけに。

 

 で、プリズムタワーを観光しに来ていたデントを案内するために、一同は地下鉄を使って移動することに。でも、なんか無人の電車が暴走してユリーカを連れ去ってしまいました。

 

 デントは釣りソムリエであり、タワーソムリエであり、メトロソムリエであるらしい。つまり、物知りさんということ。でも、シトロンがジムリーダーということは知らなかった模様。デントさん、本職がジムリーダーなのに大丈夫か・・・?

  まあ細かい突込みはさておいてお話の続きを。

 

 暴走した電車はたくさんあるみたいで、天才エンジニアのシトロンの尽力でシステムはあっという間に復旧。でも、ユリーカの乗っている電車だけは止まらずに…

 

 正直ここに内容は無いので、飛ばして構わないです。しかし次のシーンからだんだんとアレ?という展開が続いてきます。

 

 ユリーカの電車がめでたく止まったんだけど、動くことはできないみたいです。そこで、ユリーカを迎えに行くためにシトロンとデントはトロッコに乗りました。

 

 もう突っ込みませんよ。

 

 メトロソムリエのデントは路線図を完全に暗記しているようで、彼のナビゲートに従ってユリーカを迎えに行きました。しかし、ようやくユリーカと会えたと思ったら、電車が動き出してしまい…しかも電車が向かっている先は行き止まり。大ピンチです。

 

 シトロンとデントの尽力によりユリーカは電車から脱出できました。

 

 そしてユリーカを下した電車は行き止まりにぶつかり大爆発…ということにはならずに、エアーバックにより安全停止しました。

 

 こ、これ、電車の安全機能が健全に機能しているってことだし、別にシトロンとデント、何もしなくてよかったよね。むしろ、電車から飛び降りさせるっていう引田天功もビックリな危険な脱出劇を巻き起こしているわけで…

 っていうか、電車を外側から止めることができるエアーバックって笑 っていうかあのエアーバックどこから出て来たんだろう。見返してみてもイマイチわからない。超科学の世界なのかも。

 

 ユリーカは救出されたわけですけど、どうして電車が暴走を始めたのかという部分は謎に包まれています。そこで、デントのナイスな推理で、シビルドンが元凶だったことが明かされました。ユリーカのデデンネが触媒になってなんかいろいろやってくれたお蔭で、万事解決しました

 

 (シビルドン、テレビに出れてよかったね)

 

 シビルドンも無事海に帰ることができ、デントとシトロンの別れの時がやってきました。今回の一件を通して、デントもシトロンもサトシのことを思い出したようです。

「諦めそうになっても根性で前へ前へと突き進む友達をね」と言うデント。

「いつか会ってみたいです、その人に」と返すシトロン

「きっと会えるさ、君たちならね」とデント

 お互いの言う最高の友達がサトシのを指していることには気付かずに、三人は別れてしまうのでした。

 

 なんかサトシが伝説のポケモンみたいな扱いになっていて笑った。

 

 

 ってな感じで今度こそ最終回、なはず。

 一つ注意しておきたいのは、この記事内でデントのことをディスりまくりましたけど、シトロンも大概の空気キャラです。しかし空気キャラのシトロンをわざわざ番外編に引っ張ってきたのは…デントとアイリスを天秤にかけた結果かな?笑

 まあけど、正直あんまりいい気持ちはしない。アニポケは前シーズンの歴代ヒロインが登場するっていう恒例行事があるんですけど、キャラが嫌いって理由で登場させなかったんならこんな悲しいことも無いでしょう。無理矢理登場させて妙な仕打ちをするよりはよかったのかもしれないけど。

 

 久々のデントさんの登場で改めて思ったことなんですけど…ポケモンみたいな一年、二年シリーズって、主要人物の持ち場の作り方はちゃんと計算しておかないと、八方ふさがりの状態に陥るんですね。xy&zはそこまで計算してキャラ設計をしていたかというと、グレーゾーンなところも目立ちような気はするんですけど、八方ふさがりにはならなかったかなとは思います。結果オーライってことで。

 新編のサン&ムーン、どうなるんでしょうね。人間の言葉を喋るロトム。う~ん。考えるまでも無く地雷設定だと思いますけど。どうなるんだろうか…